ふとした瞬間やさりげない出来事によって、人を好きになるということはよくある。恋のようなその感覚は、必ずしも人に対してのみ起こるとは限らない。ちょっとした体験で日本に対して「恋に落ち」る中国の人も少なくないのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 ふとした瞬間やさりげない出来事によって、人を好きになるということはよくある。恋のようなその感覚は、必ずしも人に対してのみ起こるとは限らない。ちょっとした体験で日本に対して「恋に落ち」る中国の人も少なくないのである。

 中国メディア・網易が3日に掲載した、中国人ネットユーザーが挙げる「日本を好きになった理由」を紹介する記事の中でも、さりげない優しさに触れたことで日本の虜になってしまったというユーザーの事例が見受けられる。

 ある女性ユーザーは、ハネムーンで北海道を訪れた時のエピソードを紹介。複数の場所を訪れた新婚夫婦は、行く場所行く場所で「遠くから来たこと、そして新婚であることを知った旅館やレストランから、ささやかなプレゼントを贈られ、幸福を祈ってくれた」としている。そして「礼は軽く、気持ちを大切にする」ことこそ日本の接客の道であり、中国人が学ぶべき点であると論じた。

 滞在先で受けた「心ばかり」のおもてなしは、2人の中国人夫婦の心の中で永遠に輝き続けることだろう。

 もう1人のユーザーのエピソードは至ってシンプル。だが、その感動はさぞや深かったに違いない。それは、コンビニのアルバイトでトレーニングを受けていた時の事。「トレーニング中というバッジを胸に着けていたら、多くのお客さんから笑顔で『頑張ってね』と言われた」のだという。それが、まさにこのユーザーが日本のことを愛するようになった理由なのだ。

 美しい風景、おいしい食べ物、ブランド品が安い……といったものは、表層的な部分に過ぎない。文化も習慣も違う異郷の地でグッと心に来るのは、現地人のさりげない優しさなのではないだろうか。

 日中両国の政治的な対立に影響された、互いに対する批判的な言論が目立つ中で、ささやかな出来事から「日本を好きになった」という中国人のエピソードに触れると、何とも言えぬ安堵感を覚える。互いに譲れない事もあるし、時として不快に思う事もある。それでも、日本人と中国人は心を通わせながら上手くやっていかなければいけないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)