非スマホのXPERIAが本格始動──ソニー Xperia Earは約2万円で11月18日に発売決定

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ソニーモバイルは、非スマートフォン(フィーチャーフォン含む)・非タブレットながらXperiaブランドを冠する新製品「Xperia Ear」を11月18日に国内発売します。市場想定価格は2万円前後。

Xperia Earは、耳に装着して音声アシスタント機能が利用できるスマートデバイス。道案内やニュース、天気などの情報を知らせてくれるほか、ハンズフリーで電話やLINEなどのメッセージアプリの読み上げも可能です。2016年2月のMWC 2016で初お披露目された製品です。

Xperia Earは、例えるなら耳に装着するSiri。片耳用のイヤホンの形状で、耳に装着すると、途端にボイスアシスタントが起動。最新ニュースや天気予報などをユーザーに音声で伝えます。

またLINEやFacebook Messengerのメッセージを音声で読み上げ、そのまま音声で返信できる機能を搭載。さらに自然会話に近い感覚で「空港までの道を案内して」「Wikipediaでこれを検索して読み上げて」と指示すれば、音声でこれを対応してくれる機能も搭載します。

スマートフォンとはBluetoothで連携して使用。完全ワイヤレスのためバッテリー駆動時間が気になりますが、ソニーの公称によれば音声通話は連続4時間、スタンバイ時間は80時間、また付属のケースは充電器にもなっており、これを組み合わせれば音声通話は最大16時間可能としています。

▲左からXperia Earの本体、バッテリーを兼ねる充電用ケース

外部接続はBluetooth 4.1やNFC、micro USBに対応。本体サイズは15.2 x 29.3 x 24.3 mm。付属の充電用ケースは 29 x 41 x 60mm。カラーはGraphite Blackの1色展開です。なおデバイスは片耳のみのため、音楽などをステレオで再生することはできず、完全独立のワイヤレスステレオイヤホンとして使うことはできません。

▲日本語の音声担当は、けいおん!!などに出演した人気声優の寿 美菜子さん

Xperia Earは、10月8日からソニーショールーム/ソニーストア銀座、ソニーストア名古屋、ソニーストア福岡天神にて順次展示される予定です。

質疑応答



Q:人気声優を使うなど日本語にこだわったというが、音声読み取りがiPhoneのSiriに比べてもスムーズな印象を受けた。音声聞き取りにも独自の技術を使っているのか。
A:ソフトウェアだけでなくハードウェアを含めて、マイクの精度を高める工夫をいれている。マイクの位置や感度なども。またざわざわした場所でも精度を高める努力をしている。

Q:Xpreria Earの今後の展開として、視覚障害者の生活を支援する視点はある?
A:今回の発表内容では視覚障害者をサポートする機能は含んでいない。ただエージェントテクノロジーは発展段階にあり、障害者向けだと求められる精度は高くなる。どのような機能を搭載していくのか、お客様のフィードバックを得ながら展開していく

Q:製品のソフトウェアアップデートはあるのか
A:考えている

Q;音声コマンドはどれだけ曖昧でも認識する?
A:自然言語である程度曖昧な言い回しを吸収する処理がある。1つのことを目的とする場合でも、さまざまな聞き方があるので、そこを吸収する。

Q:Android 4.4以上のスマートフォンに対応するとのことだが、iPhoneへの対応は?
A:Xperia Earはグローバルで共通して開発しているが、日本ではiOSが非常に強いことは把握している。今後の展開の詳細については回答は控えさせて頂く。

Xperiaブランドがスマホ以外にも拡大

スマートフォンの次を求めるソニーは、2016年2月にXperiaブランドを再定義。Xperiaを「コミュニケーション、そして高い知能を持って人間の能力を拡張するデバイス」と位置付け、「Xperia Projector」や「Xperia Agengt」などXperiaブランドを冠するスマートプロダクトのコンセプトを開発しています。Xperia Earはこれらのなかで、唯一製品化が決まった製品です。

※記事中の写真はグローバル発表時のもの

(更新中)