レアメタルやレアアースは「産業のビタミン」と呼ばれるほど、現代の様々な産業において必要不可欠な材料だ。中国はこれまで世界のレアアース生産の大半を担ってきたわけだが、中国メディアの捜狐はこのほど、中国はもはやレアアース埋蔵量においては世界をリードする存在ではなくなったと論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 レアメタルやレアアースは「産業のビタミン」と呼ばれるほど、現代の様々な産業において必要不可欠な材料だ。中国はこれまで世界のレアアース生産の大半を担ってきたわけだが、中国メディアの捜狐はこのほど、中国はもはやレアアース埋蔵量においては世界をリードする存在ではなくなったと論じている。

 記事は「中国のレアアース埋蔵量は過去に世界最大規模だったが、レアアースの乱採掘によって、埋蔵量はすでに世界全体の20%から30%にまで低下した」と説明、また中国のレアアースは「20年以内に採掘し尽くされる可能性すらある」とも指摘した。

 さらに中国のレアアース埋蔵量はもはや世界有数の規模ではないとする他の理由として、日本が中国から輸入したレアアースを貯蔵していること、さらに「日本近海に大量のレアアースが埋蔵していること」を挙げ、日本は中国から輸入したレアアースを第三国に対して輸出することも可能だと紹介した。

 記事は中国がレアアースを「乱採掘」したと指摘しているが、実際に中国では政府が割り当てた量以上の違法な採掘が各地で行われており、密輸で海外に持ち出されているとされる。また、レアアースはそれだけでは大きな価値を持たず、磁石などに加工することで価値が高まるが、中国には付加価値の高いレアアース製品を生産する技術がなく、日本などから輸入しているのが現実だ。

 日本は天然資源こそ乏しいものの、先見の明を発揮してレアアースに事欠かない現在の状況を作り出した。長期的にみれば国が有する資源よりも知恵の方が非常に重要であることを例証する事例だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)