ほうれい線あっても「ま、いっか」って思う #ふたりごと

写真拡大 (全3枚)

久美ちゃん、そうね。年齢って「ただの数字に過ぎない」といういうけれど、数字ってじつは、嘘をつかない正直者であったりもするよね。

「若く見えるね」って、ほめ言葉?

昔からおませさんだったし、大きめの体格に老け顔だった私は、嫌というほど大人っぽいと言われてきました。

中学生の頃から、よく銀座や六本木のクラブの人にスカウトされていました(笑)。それが、30歳になった頃を境に童顔だって言われるように。

でも「若く見えるねー」「えー! 42歳には見えなーい!」って言われても素直にはよろこべません。

若く見えるということは、経験が浅く見えるということでもある。恋愛の場合はいい方に働く場合もあるけれど、仕事をするうえではマイナスなこともあります。実際そういう経験もありました。

理想は、ドヌーヴ筆頭に往年の女優のような、年齢にあった役割を担った見た目になること!

身体の変化は、役割の変化を伝えるサイン

たしかに、ほうれい線が消えなくなってきたことは、決してよろこばしいことじゃない。

でもきっと、それは、いままでたくさん笑ってきた証と思えば「ま、いっか」とも思えてきます。笑顔でいることの大切さを若い人たちに伝えるために、まずは私たちが笑っていようね、というサインなのかな。

人って生きている過程で、どんどん役割が変わっていくもの。大人になるって、からだの衰えをどこでカバーできるか、どんな役割として存在できるかを考えるための大切な時間なのではないかと思うようになりました。

「知らない」ことを知る楽しみとよろこび

20161005_hisakonamekata_04.png去年から、食の分野のお仕事で、みんなで畑に取材に行ったり、お味噌を作ったりする、という「大人の遠足」という企画をしているの。

口にするもの、周りにあるものがどうやって自分のところまで届いたのか、知らないことって本当に多い! 顔の見える関係を目指したいな、と思ったから企画して実行しているんだけれど、これが驚きの連続。

先月は、埼玉のそこにしかない、日本古来から伝わる青ナスの畑に。

品種改良されていない、その土地土地にしかないお野菜たちを知ることは、自分たちの祖先の暮らしをも想像できて、楽しい時間になりました。

貫禄もほしいけど、少年のような心でいたい

年を重ねれば重ねるほど、知らなかったことを知る機会に恵まれる。そして、知れば知るほど、さらに自分がまだまだ何も知らないことを思い知る――。

だから、年を重ねるごとに若い頃とは異なる質の好奇心が生まれて、知ることの楽しさをさらに深く感じるようになった気がします。

そろそろ貫禄はほしいところだけれど、心はいつまでも少年でいたいな。

久美ちゃん、貫禄ってどうやったら身につくと思う?

連載「ふたりごと」をもっと読む>>