東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏が2016年のノーベル医学・生理学賞を受賞した。大隅氏の快挙は中国国内でも各メディアが大きく取り上げたが、なぜ中国は日本人がノーベル賞を受賞したことに関心を寄せるのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏が2016年のノーベル医学・生理学賞を受賞した。大隅氏の快挙は中国国内でも各メディアが大きく取り上げたが、なぜ中国は日本人がノーベル賞を受賞したことに関心を寄せるのだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国では日本人のノーベル賞受賞は中国でしばしばニュースのヘッドラインになるほど大きな注目を集めると紹介しつつ、中国が日本人のノーベル賞受賞に大きな反応を示す理由を考察する記事を掲載している。

 記事は、中国が日本人のノーベル賞受賞に注目する理由の1つとして、歴史問題を背景とした複雑な感情と、中国がノーベル賞を渇望している事実を挙げ、「思いどおりにならない不満が、中国の科学研究制度への不満につながり、ノーベル賞を受賞できなかったことが恥であるかのような歪んだ感情が存在するため」と考察した。

 さらに、中国がノーベル賞受賞者の輩出を渇望していることを挙げ、それでもやはり「思いどおりの結果が出せないなか、日本人がノーベル賞を受賞することが羨ましくて、悔しくて仕方がない」と指摘。この羨望の感情も中国が日本人のノーベル賞受賞に注目する理由だと論じた。

 そのほか、中国は科学分野の研究において、ノーベル賞の受賞を渇望し、目標に掲げているが、中国の研究者は功利を追求し、個人もしくは少数の利益を追求しがちだと指摘。理想を掲げてはいるものの、中国の科学研究における現実はその理想とはかけ離れており、こうした理想と現実の「乖離」もあって、日本人のノーベル賞受賞が気になってしまうことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)