生で良し、焼いても良しと万能野菜であるトマト。その鮮やかな色は料理に華を添えてくれます。食べ方はいろいろ、でもさらに料理のバリエーションを楽しみたいという方におすすめなのが、ドライトマトです。トマトを乾燥することで旨みがギュッと濃縮され、料理にドライトマトをちょこっと加えればあら不思議、コクがでます。そんな便利で魅力いっぱいのドライトマトについてご紹介しましょう。

ドライトマトにすると旨みがアップ?

ドライトマトの歴史は長く、もともと伝統的な保存食として南イタリアで作られていました。冬の間、トマトを家の屋根の上に並べて、乾燥させてから保存したのです。トマトは乾燥させると水分が抜け、20kgのトマトが500gになり保存しやすくなります。それだけではありません、乾燥させたトマトは、生のトマトに比べ旨みがアップします。水分が抜けても栄養価はそのまま、旨み成分とされるグルタミン酸とグアニル酸が増えるのです。実はグルタミン酸は昆布にも豊富に含まれる旨み成分です。だしが取れるほどのうまみをもつドライトマト、これが美味しさの秘密です。

乾燥させると栄養分もアップ!

トマトを乾燥することで増えるのは旨み成分だけではなく、栄養価も高くなります。例えばリコピン、トマトを赤色にする成分ですが、その量は4倍にもなります。リコピンには活性化酸素を抑える働きがあり、特にドライトマトの強い抗酸化力は老化を防ぎ、ガンを予防する効果があります。ビタミンCの量もぐっと増えます。リコピンと同じく抗酸化力をもち、メラニン色素を抑えてシミを予防・改善します。他にも食物繊維やビタミンA、ビタミンE、カリウムなどが含まれており、まさにドライトマトは栄養の宝庫なのです。

自家製でおいしいドライトマト

ドライトマトは買うこともできますが、家でも簡単に作ることができます。昔ながらの天日干しにするか、または電子レンジやオーブンを使って手早く作ることも可能です。大きいトマトなら8ミリほどの輪切りにし、ミニトマトの場合は半分に切り、ヘタを取ってオーブンシートの上に重ならないように並べます。オーブンの場合は140度に温めてから2時間ほど焼きます。電子レンジの場合は5分加熱して一度取り出し、水分を拭き取ります。その後また5分ほど加熱し…という工程を水分がなくなるまで繰り返します。乾燥させたトマトはそのまま保存するか、またはオリーブオイル漬けにすることもできます。スパゲッティやスープなどのほか、サラダ、あるいは刻んで豆腐のトッピングにしても美味しくいただけます。ドライトマトはだしとして使うのもOK。少量ならばトマトの味を加えることなく、旨みだけプラスすることもできます。工夫次第でいろいろと使えるドライトマト、ぜひお試しください!


writer:Akina