子供そろそろどう?

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20代男性の4人に3人は早婚志向とイクメン志向がある――。20歳〜29歳の男性1000人を対象にした調査で、こんな結果が明らかになりました。若者の結婚離れが騒がれる昨今ですが、当事者世代の多くは結婚には積極的なスタンスでいるようです。少し意外ですね。

一方で、妊娠に関しての知識は低く、不妊検査や治療に対しても抵抗があるなど、「妊活は女性の仕事」考えていると男性がまだまだ多いのも事実なようです。

いくらイクメンになる気満々でも、夢見るだけでは話はなかなか進みません。イマドキ男子のセックス事情と妊娠についての知識に迫ってみました。

20代の経験は2極化

まずは20代男性の性経験から。答えたくないと回答した人を除く828人のうち、「経験がある」が54.3%、「経験はないけど興味はある」が30.0%、「興味も経験もない」が15.7%でした。

経験がある人のセックスの頻度は「週に1回以上から毎日未満」が24.7%、「2週に1回以上〜週に1回未満」が20.9%と、けっこう頻繁なことがうかがえます。20代では、しょっちゅうセックスをしている男子とまったくしていない男子の2極化が進んでいるようです。

では、妊娠に対する知識はどの程度なのでしょうか。健康な男女が排卵に合わせてする1度の性交渉で妊娠する確率はおよそ15%と言われていますが、約8割の男性はそれよりも高く見積もっているようです。中には「100%」と答えた人も4.8%いて、多くの男性は「欲しくなったらすぐできるだろう」と勘違いしているようです。

妊娠しやすいタイミング知ってる?

さらに、妊娠しやすいタイミングを知っている男性も33.1%と低く、3人に2人は知らなかったと答えています。

ちなみに、69.2%と大多数の男性は、妊娠のしくみを初めて知ったきっかけは「学校の授業」。もうすこし踏み込んだ授業をしてほしいものです。

さらに、将来的に子どもが欲しいと答えた442人に、もしも不妊に悩むことがあったら、自身が実践できる活動は何か聞いたところ、「妊娠・妊活について調べる」が60.2%で最も高く、次いで、「妊娠・妊活について、パートナーと話し合う」(51.8%)と続きます。

それ以降も「夫婦関係が良好に保てるようにする」(39.8%)や「パートナーが落ち込んでいるときは、一緒にいる時間を作る」(38.7%)、「パートナーの体を気遣い、家事を積極的に行う」(36.4%)、「パートナーが重く考え過ぎないように、明るい話題を提供する」(36.2%)、「パートナーにプレッシャーを与えない・与える人から遠ざけるように配慮する」(35.7%)と続きますが、それはあくまで"大変な妻を支える"というスタンスで、妊活の中心に自分もいるという認識はあまりないようです。

不妊の原因は全部女性、という意識

それは、不妊治療に対する態度にも表れています。

「医療機関で不妊検査を受ける」(28.1%)や「医療機関で不妊治療を受ける」(24.7%)といった、医療機関での検査や治療についはおよそ4人に1人の割合に留まりました。不妊に直面したとしても、医療機関での不妊検査、治療に抵抗を感じる男性が多いのが分かります。「妊活は女性が行うもの」という考えが見え隠れします。

実際、不妊症の48%は男性にあります(これを知らない男性は7割を超えました)。本当に子どもが欲しいなら、男性も認識を変えなくてはいけませんね。

調査はゲンナイ製薬が2016年8月31日〜9月2日、20〜29歳の男性1000人を対象にインターネットで。