「われわれ日本人は、世界中でこんなにネタにされている!」。そんな切り口で約10年前に発行され、またたく間にベストセラーになった本を覚えているでしょうか?

早坂隆さんがまとめた『世界の日本人ジョーク集』は、外国から見た日本人像をコミカルに紹介し、なんとシリーズ累計100万部を突破。

なかにはバブル時代の名残やステレオタイプなイメージもあり、さすがに当時と比べると日本人のイメージもだいぶ変わってきたように思いますが、現在でも「確かにあるある」と思いながら楽しめるはず。

必要以上にまわりからどう見られているのか気になっちゃうのも、これまた日本人の特徴?

01.
やっぱり働きすぎ

イタリア人の幸福とは、愛人とパスタを食べながらサッカーを見ている時。

イギリス人の幸福とは、うまいブラックジョークが決まった時。

ドイツ人の幸福とは、計画通りに物事が運んだ時。

スペイン人の幸福とは、美味い物を食べてのんびり昼寝している時。

日本人の幸福とは、食事をさっさと終えて再び働き始めた時。

この10年でだいぶ変わりつつあるものの、それでもまだ日本人に対して「会社人間」というイメージは根強く残っています。

一時期は「カロウシ」なんて言葉が、日本発の単語として世界で使用されたことも…。海外のオフィスでは、地元のビジネスマンが残業することなく帰ったあとも働く「ハードワーカー」な日本人が、冗談まじりにネタにされていたのです。

02.
マジメで読書好き

日本人とフランス人が逮捕され、懲役20年という刑が下された。ひどく落胆した様子の2人に、刑務官が言った。

「特別に10年ごとにひとつだけ何でも望みを叶えてやろう。それでは、最初の10年のために欲しいものはなんだ?」

日本人は1000冊の本を頼んだ。フランス人は1000本のワインを頼んだ。

それから10年が経ち、再び刑務官がやって来た。次の10年のために何が欲しいのかを尋ねた。

日本人はまた1000冊の本を頼んだ。

フランス人は栓抜きを頼んだ。

これは日本人の勤勉さ、真面目さを表したジョークですが、1878年にイギリスから訪日した女性旅行家のイザベラ・バードは、日本人がよく本を読んでいることに驚いたと言います。

世界初の女流小説は紫式部の『源氏物語』だし、江戸時代には貸し本業が大いに賑わっていました。昔から日本は読書が盛んで、世界で随一の教育水準を誇る国だったのです。

03.
右にならえ

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければいけなかった。

船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」

イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」

ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」

イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」

フランス人には「飛び込まないでください」

日本人には「みんな飛び込んでますよ」

これは書籍の帯にも使われていた有名なエピソードなので、ご存知の方も多いかもしれません。

日本人がしばしば見せる、周囲の人に過剰に合わせる行動パターンも、「個」を大切にする欧米人からは、不可思議な光景として捉えられることも多いようです。

04.
時間に正確

ある時、世界的な音楽コンクールが行なわれた。

開始1時間前にドイツ人と日本人が到着した。

30分前、ユダヤ人が到着した。

10分前、イギリス人が到着した。

開始時刻ピッタリにアメリカ人が間に合った。

5分遅刻して、フランス人が到着した。

15分遅刻して、イタリア人が到着した。

30分以上経ってから、スペイン人がようやく現れた。

ポルトガル人がいつ来るのかは、誰も知らない。

たとえば、数分遅れるだけで謝罪のアナウンスが流れる日本の鉄道事情は、未だに外国人を驚かせるもののひとつです。

それくらい日本人は「時間に正確」で、厳しいイメージがあるようです。

世界から憧憬の眼差しが注がれる経済大国?物真似上手の会社人間?地球各地で収集したジョークの数々を紹介しつつ、真の日本人像を描き出した一冊。また、日本だけではなく、各国との比較も興味深く、知的なスパイスの効いた爆笑ネタが満載です。