フィトケミカルの野菜や海藻類、発酵食品など腸内細菌の好む“エサ”を与えよう!

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腸が元気だと毛髪も元気になる!?

老化を早め、毛髪が寂しくなる原因となる「活性酸素」。あらゆるアンチエイジングのシーンで敵視されているが、これまでは増やさないようにする対処療法的なものしかなかった。

ところが、腸内細菌の働きにより活性酸素を弱めることができるという。その方法を腸内細菌のエキスパートであり東京医科歯科大学名誉教授・医学博士の藤田紘一郎先生に聞いた。 

■野菜の力で腸内環境を整えよ!

前回の『76歳で毛髪がよみがえった! 医学博士が提唱する糖質制限の“腸力強化”とは』では、糖質制限によって腸を主に動かすミトコンドリアエンジンの働きをスムーズにし、酸素を多く使わせて老化の原因となる「活性酸素」を増やさないことを藤田先生から教えてもらった。

そのためには、白米、うどん、パスタなどの精製した炭水化物を避けるなど、今、巷(ちまた)にあふれている糖質制限食を参考にすればいい。

では、最新の研究結果によってわかった「活性酸素を消すほどの強力な抗酸化力を、腸内細菌が十分に発揮できるように活性化する」には、どうしたらいいのか?

腸内細菌に“エサ”を与えることが必要です。それは、モロヘイヤ、ブロッコリー、にんにく、玉ねぎなどのフィトケミカルの野菜をしっかり食べることですね」

フィトケミカルとは、野菜が紫外線により発生する活性酸素から自らを守る自己防衛機能として、体内で生産しているもの。抗酸化作用・抗がん作用・免疫力の強化などの効用があり、人間にも有効とされている。

「腸内細菌は海藻類や豆類、発酵食品も大好物です。中でも発酵食品は腸内細菌そのものと言えますね」

腸内細菌は外から仲間の菌などが入ってくると、働きを活性化させる。また、生きてなくても菌が腸に届くだけで効果があるのだ。

発酵食品の中でも納豆の菌は、腸内にいる細胞のエサになり“日和見(ひよりみ)菌”を増やす。この菌は善玉菌優位の時は善玉菌に味方するため、腸内環境を健康に保ちやすくする。

そして、食事面で何より気をつけることは、腹八分目を心がけることだという。

■ミネラルウォーターにも注目せよ!

生活面で気をつけることはあるのだろうか?

「規則正しい生活です。腸は人が寝ている間に、ビタミンの合成や免疫の生成など人間が生きるために必要なことを全て行ないます。ただ、今は仕事によって働く時間も様々なので、もし昼夜逆転生活でも一定であれば構いません。また、寝る前の食事も避けましょう」

さらに、ミトコンドリアエンジンは温かい場所を好むため、スムーズに活動してもらうには腸を冷やさないことが大事だという。

「それとケイ素(シリカ)を摂ることです。実は糖質制限の次に大事です。なぜなら、ケイ素はコラーゲンをつなぐ物質のため。コラーゲンが弱ければ、頭皮が弱くなり毛が抜けやすくなってしまいますからね」

昔はケイ素が豊富なアワやヒエを食事として摂っていたが、現在は食事から摂るのが難しい。

シリカ入りの水を飲めばいいんです。水のほうが体に取り込みやすいですよ」

海外セレブなど美容感度が高い女性に今、人気のシリカ水は髪の毛にもよかったのだ!

糖質制限とフィトケミカル、発酵食品で腸内細菌にエサを与えて環境を整え、シリカ水を飲む。これが抜け毛を防ぎ、毛髪を甦らせるのだ。

●取材協力/藤田紘一郎先生

東京医科歯科大学名誉教授。専門は寄生虫学と熱帯医学、感染免疫学。腸に関する著書を多数執筆している。近著は『50歳から若返るための1分間「腸」健康 法 - 老化を防ぐ決め手は“腸活"です! 』(ワニブックス)、髪の毛が増えた自身の経験が生かされた著書『55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由』(青萌堂)

(取材・文/渡邊裕美)