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ガートナー ジャパンは10月5日、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2016年」を発表した。同レポートでは、近年ガートナーが重要性を強調している「Nexus of Forces (力の結節:モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションの強固な結び付き) との関連性、デジタル・ビジネスの進展への貢献という視点から、代表的な38のキーワード (テクノロジー、方法論、プラクティス、コンセプト) を選定し、国内におけるトレンドを示している。

ガートナーのハイプ・サイクルは、市場に新たに登場したテクノロジーがまず過熱気味にもてはやされ、熱狂が冷める時期を経てから、市場が確立し、市場分野における意義や役割が理解されるようになるまでの典型的な経過を示したもの。

さらに、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル」は、ユーザー企業のCIO、IT部門のリーダー、テクノロジ・ベンダーのマーケティング、製品開発、戦略企画担当者に向けて、先進テクノロジーのポートフォリオを策定する際に考慮すべきトレンドを業種横断的な視点で示したものとなっている。

リサーチ部門マネージング バイス プレジデントの長嶋裕里香氏は、Nexusの構成要素の状況について次のように述べている。

「モバイル、クラウド、インフォメーション(代表としてビッグ・データ) はすべて幻滅期に位置している。ソーシャル・メディアは既に生産性の安定期に達しているが、ソーシャル・アナリティクスが2016年のハイプ・サイクルでは幻滅期に位置付けられている。つまり日本では、モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションをビジネスで活用することが重要であるという認識の下、一定以上の企業では活用・実装フェーズに入りつつも、2015年に引き続き、成功するケースと同程度もしくはそれ以上に、取り組みにおいて困難に直面したり、想像との違いに当惑したりすることが多くなってきていると言える」

モノのインターネット(IoT)や人工知能に関連するテクノロジーについては、「多くが黎明期に位置付けられており、テクノロジーとしての成熟度は十分とは言えないが、中長期的な視点に立って、今から綿密に調査することが必要」としている。

また、長島氏は「ハイプ・サイクルで取り上げたテクノロジーは、これまでもそして今後も、企業や利用者にさまざまな側面で影響を及ぼす。黎明期と『過度な期待』のピーク期に位置付けられているテクノロジーは時に市場に混乱をもたらすため、ITリーダーは、これまで以上に注意深く、真のテクノロジーとそのメリットを見極める力を備えなければならない」ともコメントしている。