知られざる「マンションマニア」の世界。地名と築年数だけで建物名を当てる猛者も

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 カーマニアや怪獣マニアといった存在はよく耳にするが、世間には一風変わったマニアが存在する。

 それがマンションマニアと呼ばれる人たちだ。彼らはネット社会の普及とともに世に出てきた人々で、不動産屋より物件に詳しい者も珍しくない。そんなマンションマニアはなぜ生まれたのか。彼らの生態と日常生活の一部を紹介しよう。

◆1:友だちの物件を言い当ててしまいドン引きされる

 さまざまな地域の有名物件が頭に入っているマンションマニア。地名と少しの条件さえあれば、物件名を言い当ててしまう。ふつうの人からすると、超能力以外のなにものでもないため、日常生活では少々気味悪がられてしまうことも。

「どこ住んでるかを聞いて、三田と言われたんです。そこから駅からの距離や家賃、高速道路の近くかを軽く聞いたら物件名が浮かんで。『もしかして◯◯◯ってとこ?』と聞いたらピンポイントでマンション名を当てちゃいました(笑)。家賃13万円で管理費が1万円。年齢的に給料と見合ってなかったので『けっこう会社から家賃補助出てるでしょ?』と言ったらドン引きされちゃいました」(31歳・男性・銀行勤務)

「Facebookでつながっているクライアントの家から撮った写真だけで、住んでいるマンションを当てられたんです。目黒川が見えて、マンションの高さと近くにグラウンドがあるのが見えてあそこしかない、と。後日、その人が引っ越しをした際に、SUUMOでその物件が紹介されてるのを発見。自分の推理に間違いがなかったことに、思わずガッツポーズでしたね」(35歳・男性・人材派遣会社勤務)

 彼らはSUUMOやHOMESなどのポータルサイトを常日頃からカタログ的に眺めているせいで、マンション名や相場に精通している。それゆえ、こうしたケースがたびたび起こるのだ。特に、そのエリアの中で相場より高めのマンション、デザイナーズマンションやビンテージマンションなど外観に特徴がある物件はほぼ頭に入っている。

◆2:気になったら街歩きでも…

 マンションマニアは常に不動産のことが頭から離れないので、日々外を歩いているときも、情報収集に余念がない。

「代々木駅前から山手通り方面に少し歩いて住宅街に入ったとき。良い感じのマンションだと思った物件があったのでその場で物件名を検索。パッと見でわからなかった時はGoogle Mapを開いて物件の住所でさらに検索します。その場で物件のポータルサイトをスクリーンショットにして、家に帰ってゆっくり見直します。不動産マニアにスマホは必須。カメラロールの3割くらいは不動産の写真が入っているのでどんどん物件名を覚えちゃいます」(33歳・男性・製薬メーカー勤務)

「最近はリノベ物件が増えているので、外観で気になった物件をサイトで見て、“ネット内見”をすることもあるんです。動画を撮っている不動産屋も増えているので、YouTubeで物件を検索するのが寝る前の日課になっています」(38歳・男性・飲料メーカー勤務)

 ネット社会がなければ生きられないほど、ネットを駆使するのが彼らの特徴。こうして不動産情報に詳しくなってしまった結果、彼らは初対面の相手の住所やマンション名を簡単に特定してしまうことになる。

◆3:住むつもりもないのに内見する人も…

 不動産マニアが良い物件に惹かれるのに理由はない。例え自分が住むためではなくとも、良い物件があれば興味をそそられてしまうのだ。

「気になるタワマンや高級マンションがあったら、わざわざ不動産屋にアポを取って見に行くこともありました。芝浦はだいたい見たかな。まあ、いまの経済状況では明らかに住めないんですけど(笑)」(30歳・男性・飲食店勤務)