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「2016年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版」で上位にジャンプアップした東急東横線の「自由が丘」「武蔵小杉」と、東急田園都市線の「二子玉川」。編集部では、東急線のイメージをけん引するこの東急東横線と東急田園都市線に着目。沿線に住んでいる人150名ずつ(計300名)にアンケートを実施し、その住み心地などを調査した結果を路線ごとにお伝えする。今回は「東急東横線」にスポットを当て、気になる調査結果を見ていこう。

どこに行くのも便利! 東横線ユーザーの約9割が圧倒的に利便性を評価

東横線は、渋谷駅〜横浜駅を結ぶ、全長24.2kmの鉄道路線。全部で21ある沿線駅のいずれかに住んでいる人に、東横線のどんなところが好きなのか、気に入っているのかを質問し、あてはまるものを複数選んでもらったところ、ランキングは次のような結果となった。

●東横線の好きなところは? ※複数回答
1位:どこに行くにも便利89.9%
2位:運行本数が多い(5分に1本くるなど)56.8%
3位:ほかの沿線に乗り換えしやすい54.7%
4位:好きな駅やスポットがたくさんある40.5%
5位:乗車運賃が安い34.5%
6位:電車内が綺麗27.7%
7位:都心のターミナル駅に出なくても沿線上に栄えた駅があって便利 27.0%
8位:乗客のマナーが良い 25.0%
9位:駅やホーム、トイレが清潔19.6%
10位:遅延が少ない(定時に電車がくる)18.9%

1位の「どこに行くにも便利」(89.9%)は、実に東横線ユーザーの約9割が選択。渋谷や横浜といったターミナル駅を擁することや、横浜駅で横浜高速鉄道みなとみらい線、渋谷駅で東京メトロ副都心線と相互直通運転していることも、その理由として挙げられるだろう。2022年度下期には相鉄線との相互直通運転の計画もあり、さらに拡大を続けることが決まっている。

2位の「運行本数が多い(5分に1本くるなど)」(56.8%)と3位「ほかの沿線に乗り換えしやすい」(54.7%)も、半数を超える東横線ユーザーが選んでおり、1位と同様、利便性を評価する声が多いことが分かる。

4位「好きな駅やスポットがたくさんある」(40.5%)は、武蔵小杉や自由が丘、中目黒といった注目エリアを沿線に抱えているから。5位「乗車運賃が安い」(34.5%)は、渋谷から横浜まで全線乗っても270円と、JRの湘南新宿ライン利用の390円より120円も安いことから明らかだ(2016年9月時点・ともに切符利用の場合)。

通勤ラッシュ時の混雑や遅延の多さに改善を求める声が

次に、東横線の改善してほしいところ、もう少し改善されると良いのにと思う点を東横線ユーザーに尋ねてみたところ、ランキングTOP10は以下のようになった。

●東横線に改善してほしいところは? ※複数回答
1位:通勤ラッシュ時の混雑が激しい39.3%
2位:悪天候時や事故など、遅延が多い21.3%
3位:ほかの線との乗り換えが不便・面倒15.3%
4位:乗車運賃が高い9.3%
4位:電車の種類が多くて複雑9.3%
6位:駅やホーム、トイレが清潔ではない8.7%
7位:駅のエレベーターやエスカレーターが少ない7.3%
8位:終電が早いもしくは始発が遅い6.0%
9位:運行本数が少ない4.0%

1位の「通勤ラッシュ時の混雑が激しい」(39.3%)が群を抜いて多く、2位の「悪天候時や事故など遅延が多い」(21.3%)の約2倍にも上った。2016年1月、都心が久しぶりの雪に見舞われた日の、日吉駅や綱島駅の入場規制によるダイヤの混乱が、まだ記憶に新しい東横線ユーザーも多いのだろう。

3位の「ほかの線との乗り換えが不便・面倒」(15.3%)については、「渋谷駅の乗り換えが遠すぎる」(49歳・女性)や「渋谷駅と横浜駅の地下ホームが深すぎる。30年以上、東横線沿線に住んでいるが、今が一番不便」(62歳・男性)といった声も寄せられ、東京メトロ副都心線の開通に伴う東横線渋谷駅の地下化による影響をうかがわせた。

それでも約9割が「やっぱり東横線が好き!」

このように、東横線ユーザーは、東横線に対して、気に入っている点もあれば、改善してほしいと不満を感じている点もある模様。だが、「今、住んでいる東横線は好きですか?」という問いには、「とても好き」「好き」と答えた人の合計が全体の89.3%にも及び、不満はあるものの、「やっぱり東横線が好き!」という心情が見てとれる。

【図1】「あまり好きではない」はわずか1.3%。「嫌い」と答えた人は1人もいなかった。(SUUMOジャーナル編集部)

【図1】「あまり好きではない」はわずか1.3%。「嫌い」と答えた人は1人もいなかった。(SUUMOジャーナル編集部)

また、「今住んでいる東横線沿線ならではの、電車の車内で見かける人はどんな人ですか」という問いには、「さわやかな男子大学生」(51歳・女性)、「ベビーカーに子どもを乗せた若い夫婦」(68歳・男性)といった声が寄せられ、学生やファミリー層が多いことをうかがわせた。

さらに、「上品な人が多く、電車内に地べたに座ったりマナーの悪い人は見かけない」(46歳・女性)、「他線に比べて夜に酔っ払いが少ない気がする」(31歳・男性)といった回答からは、車内の落ち着いた雰囲気も伝わってきた。

利便性と豊かな居住環境が住み心地の良さにつながっている

最後に、東横線沿線に住みたいと思う人に対して、先輩住人としての自慢ポイントやおすすめスポットをまとめて紹介したい。

まず、自慢ポイントとしては……
「渋谷まで簡単に出られるし、横浜に行きたければそれもOK。沿線は緑のある落ち着いた住宅街で、飲食店もたくさんあり、楽しめます」(49歳・女性)、「それぞれの駅に、商店街や病院などがそれなりにあるから、住みやすいと思います」(46歳・女性)、「沿線で食べ歩きするのはおすすめです。おいしいお店が多いです」(48歳・男性)、「学芸大学や白楽のような庶民的な町もある」(55歳・男性)といった回答が見られた。

続いて、この沿線でおすすめのスポットを尋ねたところ、以下のようなスポットが挙がった。
●デートするなら
・横浜みなとみらい21理由:「のんびりお散歩するもよし、映画デートもよし、夜景スポットでもあるから、夜のデートもよし、ショッピングもよし! パーフェクトなデートスポットだと思います」(22歳・女性)
・東横フラワー緑道(東白楽から横浜までの遊歩道、通称「電車道」)理由:「車の往来もなく、ゆっくり歩いて横浜まで散歩できるから」(48歳・男性)
・目黒通り 理由:「おしゃれなカフェや美味しいレストランが豊富だから(35歳・女性)、「サレジオ教会近辺は緑も多く、静かで落ち着きます」(49歳・女性)

●子連れで遊びに行くなら
・大倉山公園 理由:「大倉山記念館を中心とした公園で遊ぶのがオススメ。のんびりとリラックスできる」(55歳・男性)、「山を登るとちょっとしたハイキングも可能。 疲れたら下って商店街でランチも楽しい」(39歳・女性)
・グランツリー武蔵小杉 理由:「ちょっと混んでいるけれど、屋上庭園で子どもたちを遊ばせることができる」(31歳・女性)、「子ども用のトイレが完備されていたり、レストランにも子ども用メニューが充実していたりと、小さい子を連れていても安心できるから」(36歳・女性)

●穴場だと思うスポット
・六角橋商店街(白楽駅) 理由:「昔ながらの商店街だが、とても頑張っている。『ドッキリヤミ市場』や『チャリティー野宿』など、一癖あって楽しいイベントもたくさん」(44歳・男性)、「昭和の雰囲気を残す狭い商店街ですが、掘り出し物やマニアックなお店があって面白い」(36歳・女性)
・祐天寺 理由:「意外と渋い飲食店があります」(49歳・女性)、「東急沿線情報誌『SALUS(サルース)』に祐天寺のレストランの特集が載っていたので行ってみたら、どの店も思った以上に美味しかった」(36歳・男性)
・反町 理由:「知る人ぞ知るラーメン激戦区」(53歳・男性)

東の端は渋谷、西の端は横浜と、2つの大きなターミナル駅の間に、代官山や中目黒、自由が丘、武蔵小杉といった話題のスポットが点在する東横線。そうした人気駅以外の駅にも味わいのあることが、東横線ならではの魅力となっているようだ。車内の混雑やダイヤの乱れ、駅の地下化に伴う乗り換えの不便さなどの不満はあるにせよ、利便性と豊かな居住環境の両方がそろう、きわめて住み心地の良い沿線といえそうだ。

●調査概要
[沿線に関する調査]より
・調査期間:2016年8月25日〜2016年8月26日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:東急東横線沿いにお住いの20〜60代の男女
・有効回答数:150名