投稿された「悪ふざけ」画像(一部加工済み)

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私立の広島修道大学(広島市)の男子学生らが授業中に悪ふざけしている様子の画像などをツイッターに次々に投稿し、「酷過ぎるのでは」と疑問や批判の声が出ている。

パソコンが並ぶ教室で、靴を脱いで一方の机に頭を乗せ、もう一方の机に足を乗せて仰向けになっている。腰は浮いているので、お腹に力を入れて体を支えているようだ。

「授業中、魚釣り始まった」

これは、男子学生が2016年7月4日にツイッターに投稿した画像だ。仰向けになっているのがこの学生かは不明だが、経営論のレポートを書いているところらしい。周囲には、パソコンに向かう十数人ほどの学生の姿があった。ツイートでは、「ねむ」と書き込んでおり、レポート執筆に飽きて悪ふざけをしていたらしい。

この画像は、2ちゃんねるでもこの日のうちにスレッドに転載され、話題になった。

また、別の男子学生は6月15日、「授業中、魚釣り始まった」とツイートし、その動画をアップしていたことが分かった。カバンの上に頭を乗せて仰向けになったところに、釣り糸に見立てたイヤホンを何度も垂らし、口を開けて食らいつくところを撮ったものだ。悪ふざけする2人のどちらかがツイート主かなど詳細ははっきりしていない。

その後も、広島修道大の男子学生とみられる授業中の悪ふざけツイートが続き、9月27日には、現代経済入門の授業でコンドームをかぶせたお茶のペットボトルを口にくわえようとする姿の画像が投稿された。さらに、授業中に携帯電話で話したり、教員を揶揄したりする過去の画像や動画も見つかり、情報サイト「探偵ファイル」が10月4日にまとめてニュースを流した。

大学側「モラルの低下はある」

これらのツイッターでは、アカウントに名前を出すなどしており、広島修道大生と分かるような内容だった。中には、大学名や学部名も明かしていたケースもあった。ネット上で話題になったためか、ツイートは10月4日夕現在でほとんどが削除されている。

広島修道大学の総合企画課では4日、J-CASTニュースの取材に対し、机に頭や足を乗せていた画像の投稿については事実関係を認めた。

「この男子学生については、学部長と学生センター長が本人を呼び出し、事実を確認したうえで、不適切な行為だとして厳重注意しました。周りの学生の迷惑にもなりますし、こうしたことをやってはいけないということです。本人も反省しており、謝罪しています」

ほかの学生らのツイートについては、「事実関係を確認しています」と話す。過去に悪ふざけの書き込み例があったかについては、「あまり聞いたことはありません」という。

授業での出欠確認を厳しくしても小学校のような学級崩壊が起きているのではないかとの声も出ているが、「一部を捉えてそのような見方もありますが、まじめにやっている学生は大勢います。一部の行為には、その都度注意しています」と反論する。

ただ、「モラルの低下はあると思っています」と言っており、SNSの使い方も含めて学生指導を今後徹底させたいと言っている。