9月29日に開かれた日本代表のメンバー発表記者会見で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は9月のUAE戦での反省を、「火曜日の練習」にあったとした。疲労残る選手たちを使って9種類の戦術トレーニングをしたため、コンディションが整わなかったのだと説明したのだ。

その反省からか、今回の「火曜日の練習」は時間が短かった。それだけではない。チームマネジメントでも大きな変化が出ているという。

ハリルホジッチ監督と言えば「ミーティング」。監督交代した直後に長谷部誠が、「これまでこんなにミーティングをしたことがない」というくらいの頻度で、監督からの説明が開催されていた。しかも全体のミーティングだけではなく、たとえばポジションごとなどの会も開かれていたのだ。

ところが今回はまだミーティングがないという。そして空いた時間で選手はリラックスし、体を休めているそうだ。そのほうがコンディションが整うとハリルホジッチ監督は、判断したのだろう。

だが、その中で心配なことを言う選手もいた。「ハリルホジッチ監督に元気がない」というのだ。確かに9月までは選手を見つけては細かく注文を付ける場面もあった。ところが今回は落ち着いて見渡している。これは「元気がない」のか、あるいは休養を優先しているのか――。イラク代表も来日し、決戦が近づく中で不安要素なのかもしれない。

【日本蹴球合同会社/森雅史】