0歳でも糖尿病になるってホント?増え続ける「小児糖尿病」とは?

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糖尿病は生活習慣病の1つ。大人がかかる病気だと思われがちですが、小さな子どもでも糖尿病になるということをご存じですか?今回は、子どもの糖尿病についてご紹介します。
「小児糖尿病」ってどんな病気?発症年齢は?
小児糖尿病は小児期に発症する糖尿病のことで、血糖値が慢性的に高い状態になる病気です。健康な人なら、すい臓から分泌されるインスリンという物質により、血糖値は正常値の範囲内でコントロールされます。何らかの理由によりインスリンの分泌量が少なくなると、血糖値を正常値に下げることができなくなり糖尿病になってしまうのです。

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糖尿病には「1型」と「2型」の2つタイプがあり、これは小児の場合でも同じです。1型は10歳未満で発症するケースがほとんどで、早い場合は0歳でも発症することもあります。10代でも1型の発症は増えますが、2型も同時に増え始めるそう。食事の欧米化などにより、日本でも2型の子供が増えているようです。
「糖尿病」の子どもはどれくらいいるの?
欧米に比べると1型を発症する日本の子どもは少なく、3000人に1人程度。小児慢性特定疾患治療研究事業の調査では、1年間で500〜600人の子どもが新たに発症し、患者数は約5000人だそうです。

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2型の子どもは数千人に1人程度の割合で見つかっていて、そのうちの70〜80%が肥満だといいます。さらに、2型はこの20年間で10倍に増えたという統計もあるとか。もし、自分の子どもが肥満気味なら要注意です!
小児糖尿病の原因は?
【1型糖尿病】

自己免疫によってインスリンを分泌する細胞が破壊され、インスリンが不足するために発症します。自己免疫が起こる原因はウイルス感染といわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

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【2型糖尿病】

大人の2型と同じで、インスリンを分泌する機能の低下が原因で発症。1型は生活習慣に関係なく発症しますが、2型では血糖値を上げる過食、肥満、運動不足などの生活習慣が大きく関係しています。特に肥満体型の子どもは、慢性的に血糖値が高い状態になるので注意が必要です。
小児糖尿病の症状とは?
1型・2型に共通した症状は、「のどの渇き」「多尿」「甘い飲みものを欲しがる」など。これらは血液中の糖が多いために現れる症状で、進行すると肥満していないのに体重が減ることもあるとか。また、倦怠感や疲労感も強まります。

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1型は症状が急激に現れるのが特徴ですが、2型の場合は自覚症状がほとんどありません。そのため、学校で行われる尿検査で発覚することもしばしば。子ども自身が症状に気付かないことも多いため、親が子どもの様子に気を配る必要があります。

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また、糖尿病がひどくなれば、将来的に腎機能低下や白内障などの合併症を引き起こしやすくなるため、進行する前に適切な治療をすることをお勧めします。
小児糖尿病の危険あり!­チェックテスト
1.のどが渇いて水やジュースをよく飲む

2.以前より頻尿になった

3.できものがなかなか治らない

4.たくさん食べるのに痩せている

5.常にお腹が空いている感じ

6.家族に糖尿病患者がいる

7.太っている

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上記7項目の内、1に当てはまる場合は糖尿病の可能性がかなり高いため要注意。また、3項目以上当てはまる場合も可能性が高くなるので、すぐに専門医を受診しましょう。それ以下の場合は、もう少し様子を見てもいいかもしれません。
小児糖尿病の治療方法は?
1型の治療はインスリン療法と食事療法が基本。インスリン製剤にはいくつか型がありますが、それらを組み合わせて1日数回インスリン注射をすることになります。学童期になると学校での注射が可能かなど様々な問題が出てくるので、主治医とよく相談しましょう。

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また、1型では厳しい食事制限をする必要はありませんが、甘い食べものや飲みものを摂りすぎないように注意しましょう。

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2型の基本的な治療は食事療法と運動療法。肥満の子どもは、肥満を改善することが重要です。食事療法は、摂取エネルギー量を抑え、食物繊維を積極的に摂取します。もちろん、甘い食べものや飲みものも控えなければなりません。

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また、積極的に運動を生活に取り入れることも大切なので、部活や習い事などで定期的に運動させるようにしましょう。食事療法と運動療法で血糖値をコントロールできない場合は薬物治療やインスリン治療を行うこともあります。

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小児糖尿病には将来的なリスも高いので早期発見・早期治療が大切ですが、最も重要なのは普段から健康的な食事を心がけ、適度な運動をさせること。親の管理次第で防げる病気なので、「まだ早い」と考えずに予防を始めてみてくださいね!

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