渋谷駅の再開発の様子

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 新宿駅南口に新たに誕生したNEWoManのように、首都圏で行われる再開発の多くは鉄道駅を中心に行われることが多い。

 複数の路線が乗り入れるハブ駅であれば、利用客も多く商業施設にとっては恰好の立地だ。だが、鉄道業界に詳しい境正雄氏は、ハブ駅を中心に再開発が行われる理由はほかにもあると指摘する。

「大きな駅の近くには、かつてはほぼ例外なく貨物駅や操車場が併設されていました。平成以降、その跡地の再開発が急速に進められた。汐留も汐留貨物駅の跡地ですし、新宿南口のタイムズスクエアももともと貨物駅だった。品川駅東口の再開発は操車場や新幹線車両基地の用地を利用したものです。つまり、大きな駅の近くという最高の立地に巨大な空き地があった。それが平成以降の再開発に火をつけた部分があることは間違いありません」

 また、東急電鉄が中心に開発を続けてきた渋谷駅のように、私鉄各社は主要ターミナルの再開発が自社のブランド化にもつながるため、積極的に取り組むのだとか。

◆駅の再開発ってなんであんなに「終わらない」?

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 ただ、駅の再開発で気になるのが“工事がいつになっても終わらない”こと。新宿駅や横浜駅などは記憶の限り工事が続いており、「まるでサグラダ・ファミリアだ」などと揶揄する声もある。

「これもやむを得ない事情があるんです。駅の工事が終わらない大きな理由は、無計画に改造しているからではなく、単にひとつの工事に時間がかかってしまうから。一度全て壊して建て直したり、場所を移転することができれば簡単ですが、鉄道の場合はそうもいかない。鉄道の運行や100万人を超える利用者に支障がないように進める必要があります。日中は工事を控えて夜間のみの作業にせざるを得ないなど、どうしても時間がかかってしまうんです」(境氏)

 エレベーターやエスカレーターの設置だけでも1年近くかかることもあるんだとか。終わらない駅の工事にも、それなりに理由があったのだ。

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<取材・文/週刊SPA!編集部>