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すっかり秋の気配が漂うこの頃。2月や3月に行われる受験を控えた子どもたちは、徐々に"本番"が近づいてくる重圧と闘いながら、毎日を過ごしていることだろう。それだけに、日々のストレスもたまっていることが推測できる。

そういった受験シーズン最中の子どもを見守る立場の親も大変なのだが、子どもが親に対して乱暴な言葉を何度も繰り返すようになったら要注意。「受験うつ」(受験期のうつ症状)に陥っている可能性があるからだ。

本郷赤門前クリニックの吉田たかよし院長は、ある時期を境に極端な言動の変化が見られた場合は特に警戒が必要だと話す。

「脳機能の面で心配なのは、真面目で優しい性格だったはずのお子さんが、気がついたら暴言をはくようになっていたという場合です。性格は持って生まれた遺伝子の影響も強く、そんなに短期間に変わるものではありません。急激に荒れてしまった場合は、お子さんの脳機能に何らかの原因がある場合が多いのです」。

その中でも特に見落としてはいけないのが、「受験うつ」などの「うつ症状」。意外かもしれないが、子どもが「うつ病」になったときは、親にわめき散らすということがよく起きるという。

「『うつ病』になったら、ふさぎ込むのが当たり前だと思っている方が多いのですが、それは大人の場合です。大人が『うつ病』になると、心のエネルギーが枯渇しているため、ふさぎ込んでしまうわけです。ところが、子どもは心のエネルギーが潤沢なので、『うつ病』になってコントロールができなくなると、イライラが爆発してしまうのです」。

同クリニックは、日本メンタルヘルス研究センターと共同で受験生の子どもを対象に調査を実施。脳機能に生じる不調が、どのような言動の異変として表れるのかを調べた。

その結果、「うるさい! 」「放っといてくれ! 」など、焦燥感をもとにした発言として表れるケースが全体の70%を超えており、早期に「うつ症状」に気づく最大のチェックポイントになることがわかったという。

吉田院長は、「子どもが『放っといてくれ! 』と言っても、親は決して放っておいてはいけません。イライラを生み出す原因が何かあるはずです」と指摘。そのうえで、「じっくりと時間をかけて、子どもの悩みを聞き出してあげてください」とアドバイスする。

吉田院長は、具体的に悩みを聞き出すタイミングは夕食後が最良と話す。夕方以降は副交感神経が優位になるため、心が落ち着きやすくなるからだ。さらに、食事によって血糖値が上昇するので、焦燥感が一時的に収まるという利点もある。夕食後は「子どものメンタル管理のゴールデンタイム」だと覚えておこう。

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