ネバダ州、四肢麻痺の元レーサーに初の「自動運転限定免許」を交付。専用のコルベットでネバダの公道を走行可能に

写真拡大

 

インディカーなどのレーシングチームオーナーで、自身もレーシングドライバーだったサム・シュミット氏が、世界初の自動運転車限定運転免許を取得しました。聞きなれないうえになにやら名前に矛盾を感じる運転免許ですが、シュミット氏はレーシングカーのテスト走行中の事故で四肢麻痺になった過去があり、たとえ自動運転限定でも自動車で公道を走れるようになれば生活レベルの大きな向上に繋がりそうです。シュミット氏に運転免許を交付したのは、米国でも先進技術への理解が深いとされるネバダ州。免許が許可する範囲は自動運転車での走行に加えて、シュミット氏専用に改造されたシボレー・コルベット・スティングレーを米国のハイウェイで走らせるのを許可するというもの。

もちろん、現実にはシュミット氏が一人でこのコルベットに乗り、ちょっとスーパーへ買物に...といったことができるわけではありません。それでも「四肢麻痺でも一人で自動車を運転できる」という例を作ることで、多くの人々に希望を与えるニュースであることは間違いなさそうです。

なお、ネバダ州がシュミット氏に発給した免許証には制約事項として先導車が必要なこと、通常の運転免許を所持する健常者が同乗し万一の際は運転を交代すること、積雪時・路面凍結時は運転できないことなどが記載されているとのことです。

 

 

ちなみにシュミット氏専用のコルベットとは、2014年にサム・シュミットレーシングチームのテクニカルパートナーARROWが改造した車両。頭の動きや呼吸、音声コマンドなどで操縦できる特別仕様で、GPSでコースをキープするごく基本的な自動走行システムも搭載しています。シュミット氏はこの車によって事故後はじめてレーシングコースでの走行を実現。さらに2016年にはインディアナポリス・モータースピードウェイでマシンをレーシングスピードにのせたほか、パイクスピーク・ヒルクライムでは曲がりくねった山間のコースを走破しています。