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Amazonで買い物をする際に参考にすることはもはや当たり前と言ってもよい「カスタマーレビュー」の規約が改定され、今後は物品が無償で提供される商品についてはAmazonを通じて公式に提供を受けた場合しかレビューを行えないことになりました。Amazonではこれにより、より公平なレビューが掲載されることになるとしています。

About Amazon Blog - Update on Customer Reviews

https://www.amazon.com/p/feature/abpto3jt7fhb5oc



この規約改正はアメリカ時間の2016年10月3日に発表されたもの。これまでにもAmazonでは、メーカーやショップなどからレビュー品を無償あるいは割引した価格で提供を受けた場合は、そのことを本文に明記することを条件にカスタマーレビューを掲載することを許可していました。これは「インセンティバイズド・レビュー (incentivized reviews)」と呼ばれ、見返りを受けた前提のあるカスタマーレビューとして他の「オーガニックな」レビューとは区別することが必要とされてきました。

そして今回、改訂を受けたCommunity Guidelines(コミュニティ・ガイドライン)ではさらにそのルールが強化され、上記のようなインセンティバイズド・レビューを行えるのは、Amazonが提供する招待制プログラム「Amazon Vine(Amazon Vine 先取りプログラム)」を通じて商品が提供された場合に限られることになりました。

Amazon Vineは、Amazonの招待を受けたユーザーが発売前や発売直後の商品のサンプル提供を受け、意見や感想をカスタマーレビューとして投稿できる仕組みです。投稿されたレビューにはAmazon Vineによるレビューであることを示すマークが付与され、他のレビューとは区別できるようになっています。

Amazon.co.jp - Amazon Vine 先取りプログラム

https://www.amazon.co.jp/gp/vine/help

Amazon Vine 先取りプログラム(以下、「本プログラム」)とは、お客様に予約商品や新商品のサンプルをご利用いただき、ご意見やご感想をカスタマーレビューとして投稿いただく、招待制プログラムです。本プログラムのメンバーとなるお客様は、他のお客様の役に立つ率直なカスタマーレビューを投稿している実績があります。Amazon.co.jpでは、各仕入先から提供されたサンプルを、メンバーに無料でお送りします。投稿されたレビューは、レビューガイドラインに違反している場合を除き、修正、編集されません。そのため、メンバーは商品に対する意見を自由に書くことができます。メンバーによるレビューには、「Amazon Vine 先取りプログラムメンバーによるカスタマーレビュー」という緑色のストライプが表示され、他のレビューと区別することができます。


このプログラムの場合、レビュー用のサンプルはメーカーなどの負担によって提供され、Amazonが選んだAmazon Vineの招待ユーザーに商品が送られます。商品を受け取ったユーザーは、自由な感想や意見をレビューとして掲載することが認められているほか、レビューそのものを行わないというオプションも保証されているとのこと。

Amazon Vineを利用したレビュー制度について、Amazonのカスタマー・エクスペリエンス担当副社長のChee Chew氏はリリースの中で「Amazon Vineは、まだ十分な販売数がなく、一般ユーザーによるオーガニックレビューの数が不足している新商品の発売初期段階のレビューを得る上において、特に有益なものであることが証明されています」としており、より公平なレビューが多く寄せられることを期待しています。

なお、記事を掲載した2016年10月4日午前11時45分現在における日本のAmazonのレビューガイドラインでは、Amazon Vine先取りプログラムによるレビューと並んで「商品を無料で受け取った場合は、はっきりとその旨を開示」することが求められており、上記の変更に関しては未反映の状態。とはいえ、日本でも同様の改定が加えられることになるのかもしれません。

Amazon.co.jp ヘルプ: レビューガイドライン



・十分な情報開示を: カスタマーレビューに投稿することを条件にある商品を無料で受け取った場合は、はっきりとその旨を開示してください。 Amazon Vine 先取りプログラムを通じて投稿いただくレビューについては、開示の必要はありません。