東京工業大栄誉教授の大隅良典氏が2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した。生物の細胞が持つ、細胞内のたんぱく質を分解する「オートファジー(自食作用)」を解明したことが評価されての受賞だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 東京工業大栄誉教授の大隅良典氏が2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した。生物の細胞が持つ、細胞内のたんぱく質を分解する「オートファジー(自食作用)」を解明したことが評価されての受賞だ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、大隅氏のノーベル医学生理学賞受賞によって日本人のノーベル賞受賞者は計25人目となったことを指摘し、「中国が日本との差を埋めることは容易ではない」と嘆いている。

 記事は、米国籍を持つ受賞者を含め、日本人のノーベル賞受賞者数が25人に達したことを指摘したうえで、「欧米諸国を除くと、日本のノーベル賞受賞者が最多」であると指摘。さらに村上春樹氏をはじめ、ノーベル賞受賞も時間の問題とみなされている候補が日本には複数いることを指摘した。

 続けて、日本はこれまでにノーベル文学賞、物理学賞、化学賞、医学生理学賞、平和賞のそれぞれから受賞者を輩出していることを指摘し、経済学賞を除いたすべての部門から受賞者を輩出することに成功していると指摘。

 さらに、「ノーベル賞の受賞者数だけが一国の科学技術力を示すものではない」としながらも、ノーベル賞はやはり世界で認められた世界的な賞であるため、中国でも重視される存在だと指摘。ノーベル賞受賞という点において、日本と中国の差は「あまりに大きい」と指摘し、毎年のように日本人がノーベル賞を受賞する現実に対して悔しさを滲ませた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)