上のいかついブレードを備えたローラー……これは土木作業用の車両ではなく、NASAが将来の惑星探査を想定したコンセプト探査車「RASSOR(Regolith Advanced Surface Systems Operations Robot)」なんです。
 


 
RASSORは前後に搭載されたローラーにより、土壌を掘り進むことで水や酸素、それにロケット燃料の発掘を目的としています。またイーロン・マスク氏が先日発表した火星移住計画でも「帰還用に火星でロケット燃料を生成する」と発言したように、現在の惑星探査では資源の採掘も非常に重要なファクターとなっています。それに合わせ、NASAはこのような探査車を有人探査の前に派遣することを想定しているのです。
 
さらに、惑星で資源を探すことは膨大なコストの削減にもつながります。地球から水や酸素、それに燃料をロケットで余分に打ち上げるには高い費用がかかります。また、打ち上げシステムによる積載量の制限もあります。しかしもし他の惑星…たとえば火星などで水や酸素が発掘できれば、火星移住もより現実的なものとなるでしょう。
 
今回の動画では、RASSORがMARCO POLO/Mars Pathfinderと共同で動作する様子が確認できます。NASAの技術者が「RASSORは繊細な科学的観測を目的とした探査車ではなく、もっとタフで大地を駆け回る小さなロボットなのです」と語るように、その走行スピードはキュリオシティの5倍と折り紙付き。また18kgの資料を運搬することも可能です。
 
将来は火星や他の惑星でRASSORが走り回るようになるのか……と思うと、なんともコミカルですね。
 
Image Credit: NASA
■NASA RASSOR rover digs for water, oxygen, and rocket fuel components
http://www.slashgear.com/nasa-rassor-rover-digs-for-water-oxygen-and-rocket-fuel-components-03458566/?utm_source=rss&utm_medium=rss