松嶋菜々子と井上真央

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 NHKの朝ドラ『おひさま』('11年)や大河ドラマ『花燃ゆ』('15年)でヒロインを務め、国民的女優となった井上真央。そんな彼女が10月1日に、所属していた芸能事務所から独立したという。

「今年4月、井上が所属事務所からの独立を計画していると、スポーツ紙がスクープ。9月には事務所の仕事はしていない状態なのですが、宝酒造のスパークリング日本酒『澪』の契約が9月末まで残っていました。なので、9月いっぱいまで、所属事務所に籍があったのです」(芸能レポーター)

 10月になって晴れて独立となった井上。今後は母親と設立する個人事務所で芸能活動を続けるという。

「井上は5歳でデビューし、12歳のとき『キッズ・ウォー〜ざけんなよ〜』(TBS系)で注目されました。彼女の母親はステージママとして有名で、どうも娘の待遇に対して前所属事務所に不満があったそうです」(スポーツ紙記者)

 9月30日現在、前所属事務所『セブンス・アヴェニュー』の公式HPを見ると、《ただいまサイトリニューアル中》との文字が。所属していた白川由美さんが6月に亡くなり、井上も独立したため、サイトの見直しが図られているということなのだろう。

 昨今、何かと話題となる女優の『事務所独立問題』。今年だけでも、能年玲奈や堀北真希、水川あさみなどが報じられた。芸能界での独立は一筋縄ではいかないことが多い。

 それだけに、井上としては独立の後ろ盾が欲しかったところだが、今のところは母娘だけでやっていくという。そこにはこんな思惑も。

「前事務所には看板女優に松嶋菜々子さんがいますが、最近は視聴率が取れなくなっている。彼女が主演し、9月に終了した連続ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)では、平均視聴率7・05%と、決して成功とは言いがたい結果だった。

 となると、当然、事務所の発言力も落ちてきています。これまでなら、井上さんが独立を躊躇するような影響力がありましたが、今ではそういったこともないかなぁ」(芸能プロ関係者)

 そんな状況を裏づけるかのように、こんな証言も。

「朝加真由美さんの娘で手塚真生という女優がいるのですが、彼女も少し前にセブンス・アヴェニューのグループ事務所を、マネージャーと一緒に辞めたんです。

 このときもお咎めなしだっただけでなく、直後にBSフジで放送された特番のアシスタントにキャスティングされていますよ」(前出・芸能プロ関係者)

 このような状況を見ていれば、井上も“独立しても大丈夫”と思うのは自然のことだろう。実際に、テレビや広告業界のクリエーターたちも「井上にオファーしたくても、窓口がどこかまったくわからなくて困っているんですよ」(広告代理店関係者)と口をそろえている。