『ファミコン通信創刊号』(編:週刊ファミ通編集部/カドカワ)

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 新作ゲームの紹介やゲームの必勝法、コラムなどを連載するゲーマーたちにはおなじみの『週刊ファミ通』の前身である『ファミコン通信』創刊号が、2016年10月17日(月)から受注生産の復刻版として期間限定で発行されることが明らかとなった。これには「うわぁぁぁ、懐かしい! ムチャクチャほしい!」「これはファミコン世代にとっちゃお宝ですよ!」とかつてファミコンをやりこんだ世代が喜びを爆発させている。

 『ファミコン通信』は、1986年6月6日に創刊されたゲーム総合情報誌。現在の『週刊ファミ通』の姿とは雰囲気が大きく違い、『週刊ファミ通』で毎度ゲームのコスプレをすることでおなじみのキャラクター、キツネの“ネッキー”も当時はいなかった。そのかわり当時は『ファミコン通信』内で連載されていた荒井清和によるシュールなギャグ4コマ漫画『べーしっ君』の主人公“ベーしっ君”が創刊号から紙面に彩りを添えている。ネッキーのような可愛らしくスタイリッシュなキャラクターではなく、黒くてバサバサとした長髪にタンクトップをジーンズにインするというスタイルのなんとも男臭さの漂う味のあるキャラクターだ。

 そんなべーしっ君のファンは多く、「妙にゲームの強い長髪の父親とパンチパーマの母親と一緒にゲームする姿が微笑ましい」「いつもゲームのことばかり考えて修行しているこの親子…ゲーマーの鑑だわ(笑)」「出てくるキャラクターが全部強烈すぎて最高!」と虜になる読者が続出。

 また、当時もゲームの新作情報についての記事が目玉ではあるが、現在ほどゲームの生産量が多くなかったため、新作紹介とともに“攻略記事”が多く掲載されていた。創刊当時に発売されていたゲームといえば1983年発売の「マリオブラザーズ」や、1985年の大ヒット作「スーパーマリオブラザーズ」、創刊と同じ1986年の名作「ゼルダの伝説」、また同年に発売されゲームの世界を大きく変えた「ドラゴンクエスト」、翌年に発売され熱狂的なファンを生み出した「ファイナルファンタジー」などがある。当時は『ファミコン通信』を片手にゲームをするというスタイルの人も多かったようだ。

 また2005年まで存在した「ゲーム帝国」というコーナーも人気を博した。読者がハガキを投稿し、編集者が答えるという内容なのだが、読者は架空の王国“ゲーム帝国”の臣民、編集者は“帝国首脳”という設定でコミュニケーションをとっていく。しかし、なぜかゲームの話はどこへやらのハチャメチャな投稿に編集者が回答するという、非常に荒くれたコーナーに。読者の中には「ぶっ飛び具合がたまらない」「このページの狂いっぷりが大好き!」といったコアなファンも多く、同コーナーを集めた単行本が7冊も発行され話題を呼んだ。

 時代とともに、発売されるゲーム数が増えるにつれて同誌も変化していった。1995年からは名前も新たに『週刊ファミ通』と改名され、新作の紹介が増えたことで、文字が多く“読む雑誌”だった紙面にゲーム内のグラフィック画像が増え、“見る雑誌”へと移行。またゲーム紹介が増えた分、コラムが減ったり、「ゲーム帝国」のような人気コーナーもなくなるといったことも。

 一方で現在は、速報性が高く、常に新鮮で内容の濃いネタで読者を楽しませている。現在の読者からは「ゲーム好きの芸能人やクリエイターのコラムなど、最新情報以外にも読むところが満載!」「ゲーム情報誌の中で一番公平で客観的な視点なので愛読しています」「ランキングや発売前の情報が豊富で嬉しい! 小学生の時から読んでる(笑)」といった声が上がり、多くのファンに支持されていることがわかる。

 そんな同誌の創刊号が期間限定で復刻するのだが、表紙には“べーしっ君”がファミコンのコントローラーを握り奮闘している姿が描かれ、「魔界村」「ドラゴンクエスト」「ゼルダの伝説」「ゲゲゲの鬼太郎」といった懐かしいゲームのタイトルが並ぶ。さらに「いまだからあかす『グラディウス』の謎たち」「これが『魔界村』の超ウルトラ必勝法なのだ」「『スターソルジャー』の先取りマップ大公開っ!!」といった懐かしさに涙がちょちょぎれそうな記事も収録されている様子。これには「あああぁぁぁ、青春が甦ってくる! 一刻も早く欲しい!」「こ、こ、これは…! 読む用、保存用、配布用に100冊は必要だな」「なんて懐かしさだ〜! これを読まずに年は越せないっ!!」と大興奮の声が。

 ファミコン世代の人なら必ず童心に戻れる『ファミコン通信創刊号』。1冊手に入れ、あの頃にタイムスリップしてみてはいかがだろうか。