中古車市場で不動の人気を誇る「ランエボ」のレアモデルとは?
先日、北米三菱モータースのチャリティオークションに出品されたランサーエボリューション「ファイナルエディション」が7万6400ドル(約780万円)で落札されたというニュースがありました。
色々な話題で注目されている三菱自動車ですが、新車は少々元気がないものの、中古車では不動の人気を誇るモデルがあります。
それが絶版車となったランサーエボリューションです。
ランサーエボリューションは1992年に登場し、2016年4月までエボX(10)が販売されていました。ランエボは大きく4つの世代に分けることができ、それぞれの世代・モデルにこだわりのあるファンがいます。
現在、中古車検索サイトカーセンサーnetで調べてみると、ランサーエボリューションのセダンの中古車は全国に430台流通しています。
その中で、最もレアで手に入れづらいモデルは何かを調べてみました。なお調べた時点で中古車の流通台数が5台以下だったエボ1とエボ2は対象から外しています。
現在ランサーエボリューションの中古車で手に入れづらいレアなモデルは、流通台数8台の2000年1月に発売された「ランエボVI トミ・マキネンエディション」でした。
トミ・マキネンといえば、先日開催されたパリサロンにおいて、2017年からWRCに参戦する「TOYOTA GAZOO Racing」のチーム代表に就任した人物です。
トミ・マキネンは現役時代、三菱ワークスのエースドライバーを務めていました。そのトミ・マキネンが当時史上初の4年連続してドライバーズタイトルを獲得。その偉業を記念して発売されたモデルが、ランエボVI トミ・マキネンエディションです。
エクステリアは空力特性の向上とエンジンの吸気温度の低下を防ぐ新デザインのフロントバンパーを採用し、GSRにはラリーカーと同じデザインのOZ製の17インチホイールを装着しています。
また、ワークスラリーカーのディテールを再現するスペシャルカラーパッケージもGSRに設定されていました。
エンジンは中低速域でのトルク及びレスポンスの向上を狙ってチタンアルミ合金ターボを採用。さらにターマック(舗装路)に合わせて初期応答性を高めた専用チューニングを施したサスペンションを採用し、車高がエボVIと比べて10mm下がっていました。
そしてインテリアではトミ・マキネンロゴを追加したレカロ社製のバケットシートをGSRに標準装備し、インパネはブラック盤面にレッド文字、目盛の専用カラーメーターなどを標準装備しています。
発売から16年が経過した現在でも中古車相場は125万〜354万円で、新車価格を上回る中古車もあります。
中でもボディカラーがワークスカラーのパッションレッドの人気があり、価格が高くなっています。手に入れたい人は焦る必要はないですが、常に中古車の流通をチェックする必要でしょう。
(萩原文博)
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