ヤフーが「新卒一括採用」を廃止!通年採用のメリット・デメリットは?

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大学卒業後の就職の流れが変わりつつある。

30歳未満を「通年採用」へ

日本経済新聞は3日、ヤフーが新卒の一括採用を廃止すると報じた。

新たに18歳〜30歳未満を対象とした「ポテンシャル採用」を新設し、年300人程度を採用。入社時期は就業経験者はいつでも入社でき、就業経験のない人は4月と10月に入社。

応募から2年以内の入社が条件だという。

長い間「新卒一括採用」が主流だった

日本では長い間、卒業直後の4月に新卒者をまとめて採用する「新卒一括採用」という就職スタイルが一般的な採用方法とされていた。

新卒一括採用は実務スキルを持たない若者でも就職でき、企業は採用・教育コストを抑えることができるなどの利点がある。

「やりなおしのきかない社会」と問題に

しかし一方で、「就職活動の早期化・長期化による学業への影響」や「雇用のミスマッチ」などが社会問題に。

大学卒業者のおよそ3人に1人が大学卒業後3年以内に離職。

「内閣府」資料

「内閣府」資料

また、いわゆる「氷河期」に正社員として就職できなかった世代が非正規から抜け出せない不利な状況に陥るなど、やり直しがきかない社会だと問題視されている。

3大臣が連名で「通年採用」を呼びかけ

このような状況を受けて2010年、青少年雇用機会確保指針が改正され、「卒業後、少なくとも3年間は新卒者として応募できるように」と盛り込まれた。

2011年には厚生労働大臣と文部科学大臣、経済産業大臣が連名で主要経済団体などに「通年採用の拡大」を図ることを要請。

今年3月には多くの企業が加盟する経済同友会が「新卒一括採用」中心の新人採用から「新卒・既卒ワンプール/通年採用」への転換を提唱した。

「通年採用」を採り入れる企業が続々

この流れを受けて近年、「通年採用」を導入する企業が続々と登場している。

楽天は昨年、開発職の採用を新卒・社会人を問わない「通年採用」に変更。他にも東京電力やユニクロ、大林組など数多くの企業が通年採用を導入。

通年採用の導入は、ワンチャンス就活や学業への影響、世代による不公平など新卒一括採用の問題点を解決することができるだけでなく、優秀な人材を獲得する狙いもある。

ネット上には「新卒ブランドが無くなる」という声も

新卒一括採用から通年採用へと転換することを、世間の人々はどう考えているのだろうか?

ヤフーが新卒一括採用を廃止することを受けて、ネット上には反響が続々とよせられている。

賞賛する声が多いが、日本の若者の完全失業率が国際的に低い水準にとどまっている一因と考えられている「新卒一括採用」が廃止されることに、戸惑う声も見られた。