トレーニングに励むほうが 体に悪い場合がある

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シリーズ累計30万部の「骨ストレッチ」とは、何ゆえこれほど支持されるのか。その理由の1つが「頑張る」ことを求めないところである。むしろ、トレーニングに励むことが逆効果になるとさえ説くが、その理由とは?

イチローが偉大な記録を達成できた理由

 本来、体を動かすのはとても楽しいことであるはずです。

 子どもの頃は学校のグランドを自由に駆け回っていたはずなのに、スポーツに打ち込むうちに体を動かすことが苦痛になり、結果を出すことへのプレッシャーや不安にさいなまれることが少なくありません。

 陸上短距離のスプリンターだった頃の私も、頑張って続けていけばいくほど、こうした負のスパイラルにはまり込んでいました。

 不安を押し殺し、負けたくない一心でハードなトレーニングに取り組み、何とか結果を出そうとするのですが、焦るほどに理想とする動きから遠ざかり、思うような走りができなくなっていく……。

 結果を出すことにとらわれるあまり、楽しさを見失ってしまっていたとしたら、いったい何のための努力でしょうか?陸上の世界で「なぜうまくいかないんだ」と自分を責めてばかりいた頃の私の姿が、そこにオーバーラップしてきます。

 スポーツの世界では、「プロはケガをして当たり前」と言われることも珍しくありませんが、本当でしょうか?

 身体能力ばかり追求していると、それを背後で支えている身体感覚の世界が見えなくなり、スポーツを楽しむ余裕は失われていきます。結果として、プレッシャー→過緊張→ケガ、という悪循環に苦しめられてしまうことになるのです。

「ケガを乗り越えることで強くなる」と言う人もいますが、実際にはそこから脱け出せず、行き詰まってしまうことのほうが多いのが現実でしょう。

 私自身も現役時代に幾度となくケガに悩まされてきましたが、その一方で「無事これ名馬」を体現するような選手もいます。

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