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 日本人の2人に1人はかかると言われているガン。“不治の病”というイメージはいまだに根強いが、「ガンと診断されてからも働き続けることは可能」という事実もある。治療技術が進歩している分、昔ながらの常識に促われたままでは見失うことも多い。現代のリアルなガンとの付き合い方を考えてみたい。

◆平均年齢の高い職場はガンへの理解度高し!

<増田新太さん(仮名・45歳)>
がんの種類:腎臓ガン
進行度:ステージ1
治療費総額:20万円

職業:システムエンジニア
診断前の年収:700万円
診断後の年収:700万円

「ガンになったあとも、仕事量や内容は特に変わっていません」と話す増田新太さんは、腎臓ガンの手術で1か月ほど休職したのち職場復帰。以前と変わらず、社内のシステム管理を担当する部署で働いている。その後の経過観察も良好だ。

「ただ、開腹手術をした傷痕がズキズキと痛むこともあるので、まったく元通りというわけでもなく……。たまにパソコンの移動などの力仕事があるときは、同僚が代わってやってくれるようになりました。部内の男性社員では私が2番目に若いので、ガンになる前は自分が率先して力仕事をしていたんですが、それが今になって功を奏しているのかも(笑)」

 40代の増田さんが若手というだけあって、部内の平均年齢は高い。

「年配の方はガンへの理解がありますよね。『ウチの親戚もガンで……』みたいな話もよく聞きますし、他人事ではないみたいに考えてくれるのでありがたいです。50代の先輩に力仕事を任せるのは申しわけなさでいっぱいですが……」

 年収700万円程度とそれなりの稼ぎはあるが、10代の子供が3人いるため家計に余裕はなし。「家族に迷惑をかけるわけにはいかない」という思いも仕事へのモチベーションにもなっているとか。

「たまには無気力に陥るときもありますが、『ガンになってから、あいつは仕事ができなくなったな』と周囲に思われるのはイヤなんです。力仕事を助けてもらうことはあっても、病気にかこつけてサボったりとか、恥ずかしい仕事ぶりは見せたくない」

 仕事へのプライドを持ち続けることが、ガンと仕事をうまく両立させるための条件なのだろう。

― [40代でガン]の実態 ―