あなたが一番仕事に集中できる時間は何時頃だと思いますか?ここで紹介するのは「起きてから3時間が、一番効率良く仕事ができる」という話。一度は聞いたことがあるかもしれませんね。

一般的な9時〜17時の勤務時間も、けっして悪くはありません。しかしこれは肉体労働の場合であって、頭を使うデスクワークに関しては、もっと良い勤務時間がある、と「Inc.」のライター、ベンジャミン・ハーディ氏。早朝に集中して働くことで、週20時間も仕事の時間を減らすことに成功したそうです。

ルクセンブルクの
短い労働時間

国民ひとりあたりのGDPがもっとも高い国は、ルクセンブルクです。小さな国なので、国全体のGDPは大したことではないのですが、ひとりあたりのGDPランキングでは、1992年〜2015年まで、つねに世界一の座を守り続けています。

そんなルクセンブルクは、週30時間(1日6時間、週5日)という労働時間が一般的。なぜこれほど短い労働時間で、高いGDPを保つことができるのでしょうか?

「量より質」を
どうやって実現するか

ほとんどの人は、勤務時間8時間の間にSNSを見たり、メールチェックをして、気晴らしをしながら仕事をしています。こればかりになると、とても非効率的です。しかし8時間ずっと集中して仕事ができる人も少ないでしょう。

たとえばトレーニングの世界では、短い時間に集中して運動し、しっかり休憩を取る「インターバル・トレーニング」が効率的であることが証明されています。これと同じことが仕事でも言えるのではないでしょうか。3時間集中して働き、しっかり休憩を取ることで、効率よく仕事を進めることができるのです。

仕事をしているときは100%集中する。それ以外のときは休む。何よりもメリハリをつけることがクリエイティブな仕事ができる秘訣です。

「朝起きてからの3時間」は
心理学的にも有効

心理学者のロン・フリードマンはこう語ります。

「朝起きてからの3時間が、人がもっとも集中して活動できる時間です。そして、人が集中できる時間の限度も“3時間”なのです」

人は眠っている間に潜在意識の中で物事を整理していて、起きた直後は頭の中が一番クリアな状態になっているとも言われています。

また、寝起き直後はもっとも意志の力が強く、セルフコントロールができるそうです。長い一日を過ごす間、この力はだんだんと疲弊していき、夜になると衰えてしまいます。

朝食のタンパク質と
食物繊維でブースト

私の朝のプランを紹介しましょう。

・朝5時に起きて車で出勤
・歩いて書斎に行きます
・30グラムのプロテインを混ぜた250kcalの食物繊維を摂る
・朝食のあとに数分間の瞑想
・研究の論文を書き始める

食物繊維はプロテインの消化・吸収を遅らせ、長時間にわたって血中にアミノ酸が行き渡るようにする効果があります。また、瞑想の目的はその日にやる仕事や連絡する人を整理したり、思いついたアイデアを書き留めることです。それが終わると、だいたい5時30分くらい。このやり方を始めたら、驚くほど簡単に「2.5時間」ほど集中し続けることができたのです。

9時には仕事を終え、午前中いっぱい休憩を取ります。午後は必要に応じて仕事をしたり、他の作業に取り掛かります。

大事な仕事は
「はじめの90分」に済ませる

もちろん、誰もがこんな時間に働くことができるとは思いません。たとえば、小さいお子さんを持つ人には、かなり難しいでしょう。

もし今のあなたの生活時間帯がベストであるなら、無理をしてこの特殊な働き方に合わせる必要はありません。無理な早起きは午後のパフォーマンスに悪影響を及ぼすこともあるからです。

その場合、とくに仕事始めの90分間にもっとも大事な仕事をするようにしましょう。その間はしっかり集中し、SNSやメールのチェックは控えます。

そしてその時間にしっかりと大事な仕事を終わらすために、会議の予定などはすべて午後に組むようにするといいでしょう。

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