高血圧の人のための「秋の味覚講座」

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執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)

秋は実りの季節!
たくさんのおいしい物が旬を迎えるこの季節、ついつい食べ過ぎてしまう「食欲の秋」となりがちです。

しかし持病によって食事に対して一定の制限を受けている方も、いらっしゃるかと思います。

そこで今回は日本人の中で一番多い持病である「高血圧」の方に、注意していただきたいポイントをまとめてみました。

血圧が気になる方は、必見ですよ!

さんまには「スダチ」

秋と言って思い浮かぶ食材として、多くの方があげる「さんま」です。さんまの塩焼きは、まさに秋を感じる一品ですよね。

しかしこのさんまの塩焼きは、文字通り「塩分」をたくさん使っています。ただでさえ塩をたくさん振っているにも関わらず、この上にさらにお醤油を使ってしまうと、高い塩分濃度となってしまいます。

そこでオススメなのが、醤油ではなく、すだちをかける方法です。
すだちによって柑橘系のさわやかな味を楽しむことができ、さんまの油もおいしくいただくことができます。ぜひ試してみてください。

鮭は「生鮭」を選ぶ

スーパーなどでよく売られている「塩鮭」。焼くだけでおいしくいただけるので人気ですが、塩分も多く使われています。

通常、塩分は一日:8g以下が奨励されていますが、高血圧の方の場合はさらに下がり、一日あたり6g以下が奨励されています。

しかし塩鮭の場合、一切れあたり使われている塩分は約4gと、一切れ食べるだけで一日あたりの塩分の2/3も摂取してしまうことになります。


そこでオススメなのが、「生鮭」を買ってきて、自分で塩分を調節することです。自分で塩分を調節することで、塩分を低く抑えながら、旬である鮭を存分に楽しむことができます。

鮭ならば、焼く以外にも「ホイル蒸し」にしてレモンをかけていただくと、レモンの酸味と鮭の油がうまく調和して、塩分を使わずにまた違ったおいしさを感じることができますよ。

調味料を使わず素材本来のうまみを引き出す

秋は多くの野菜も旬を迎えます。

特にきのこはたくさんの種類が一斉に旬を迎えるため、たくさんのキノコを使ったキノコ汁もとてもおいしいです。しかし汁物は、ついついたくさん塩分をとってしまうものでもあります。

そこで、あえてたくさんの具材を入れて、野菜やきのこのうまみそのものを引き出すと、味噌や白だしなど多くの塩分を含む調味料を控えても、十分おいしくいただくことができます。

きのこの味噌汁ではなく、きのこ汁を作ってみませんか?

今回は「高血圧」の方でもできる限り気にしないで美味しく食べられる秋の味覚をご紹介いたしました。

血圧を気にしない方にも素材の味を美味しくいただけるこれらの調理法やお料理、ぜひ試してみてください。

<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中