認知症を疑うべき症状7つと接し方のコツ

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2025年には65歳以上の5人に1人が認知症患者とその予備軍になると、厚生労働省は推測しています。認知症は、早めに気づいて対応すれば、完治しないまでも、進行を遅らせることが可能とも考えられています。

今回は、認知症の可能性がある身近な人に、こんな症状が現れたら疑うべき症状と、接し方のコツをご紹介します。身近な方に下記の兆候がみえたら、医師に診てもらうなど早めの対応を心がけましょう。

 

■1:認知症のよくある症状7つ

身近な人が「あれ? もしかして認知症かな」と思ったら、以下の7つの症状がないか気にしてみて下さい。少しでも思い当たるところがあれば、早めに医師に相談したり検査を受けたりといった対応をとるようにしましょう。

(1)記憶が思い出せない・何度も繰り返し同じ話をする・人を間違える

認知症と加齢によるもの忘れの違いは、“体験そのもの”を覚えているかどうかです。なにかを置き忘れたときに、「置き忘れたことは覚えているけど、どこに・なにを置き忘れたのか覚えていない」のがもの忘れ。

一方、「なにかを置き忘れたこと自体を覚えていない」のが認知症です。何度も同じ話をするのは、話した体験そのものを覚えていないからです。人を間違えるのも、その人との体験の記憶が曖昧か、もしくは喪失していることで起こります。

(2)怒りやすい・大声を出す・奇声をあげる

例えば嘘を言っていないのに「嘘つき!」と言われたら悔しいですし、なにも言わず突然服を脱がされたら逃げたり怒ったりしますよね。

暴言や暴力は、認知症の方の自尊心を傷つける対応をしたときが多いといいます。また、一番身近で介護をしている人に向きやすいことから、思い通りにいかない状態にイライラし、あたっているともとれます。暴力や暴言がでたら押さえつけようとせず一旦距離をとり様子をみてください。

(3)幻覚・幻視・妄想・思い込みが激しい

高齢で目や耳が悪くなると、見間違いや聞き間違いも増えます。恐怖や不安のあるときには、脳に異常がなくてもシミが人の顔に見えたりするそうですが、認知症の方はそれが錯覚であると思えず、妄想が確信になってしまいます。

「もういないから大丈夫よ」と落ち着いて対応をして、カーテンを留めたり、照明を明るくしたりして不安がないか聞いてみるとよいでしょう。

(4)お金に執着する(盗み、被害妄想)

物を盗られる被害妄想は認知症の初期の段階に多く、自分が置き忘れていてもその記憶が全くありません。根底に、「自分はないがしろにされている」という思いがあるときに起こりやすいとされています。

物を盗られたと思っているときは興奮状態なので、責めると逆効果です。食事の話など、できるだけ話題をそらして対応します。「盗られた」と言われても「無くなったなら一緒に探しましょう」と言って、他の人も呼んで一緒に探す対応をしてください。

(5)眠らない・徘徊をする

「年寄りは早起き」とは昔から言われてきましたが、若者よりは眠りが浅くなるうえ、関節などのカラダの痛みが原因で目覚めてしまうこともあるとか。

認知症の方は、体内時計を調節する神経伝達物質の量が変わることで睡眠障害になりがちです。さらに、疲れの感じ方も鈍くなるため、夜通しなにかを探すように徘徊してしまうこともあります。

いっそ「歩くのはいいことだ」と開き直って優しく寄り添う対応を心がけてください。

(6)家に帰りたがる

慣れない介護施設、部屋の模様替えなど、その場所が居心地のよくない場所である時に帰宅願望は起こります。介護者が怒ってばかりだと、自宅であっても「かえりたい」と訴えることも。

理由は様々で、「仕事にいかないと」「子どもの世話をしないと」など、責任感が強い方が認知症が原因で過去と現在を混同することで起こる場合もあります。

対応としては、居心地のよい場所をつくり、帰宅願望から気をそらすことが必要です。

(7)失禁・弄便行為

「便を弄ぶ」と書きますが、決して遊んでいるのではありません。おむつの中にするときも失禁するときも、でた便が気持ち悪いのでどうにかしようとするのですが、認知症の方は、それが便という認識ができないためにいじってしまったり、便がついた手をあちこちに擦りつけてとろうとしたりします。

介護する側は非常にショックを受けますが、怒らず冷静に対応しましょう。まず手を拭く、お風呂に入れる、お部屋の掃除の順で対応するのがベストです。

 

■2:接し方のコツ

認知症の方は、目や耳の機能が低下している中で幻覚をみたり、誰だかわからない人に世話をされる恐怖を感じたりと、私達と見える世界が少し違っています。何度会っていても、いつも初めて会うような丁寧さと距離感で対応してください。

(1)信頼関係を築く

認知症の方をできるだけ否定せず、認知症を理解し、本人の心境や、なぜそういう行動をするのかという原因を考えてあげる対応を心がけてください。極端な話ですが、便を投げられても理由がわかれば、嫌な思いはしても怒らずにすみます。

(2)本人のペースを尊重する

認知症の方にも自尊心があり、「これくらい自分でできる」と思っていることもあります。なんでも先回りしてやってしまうのではなく、本人のペースを尊重して、出来ることは本人にやってもらうようにしましょう。

(3)相手には記憶は残らないが感情のみ残るので注意

認知症は記憶が残らない病なので、言ったことややったこと自体は忘れてしまいます。しかし、それでも冷たい対応をすれば、次に会ったときに不穏になるなど、感情ではなにが起こったかを覚えています。きちんと、意思のある一人の人間としての対応を心がけたいものです。

 

一旦始まったら、いつ終わるかがわからないのが認知症の介護。介護をする側も認知症をよく理解し、深刻になりすぎたり苛立ったりせず柔軟な対応を心がけましょう。

自分のことを忘れられたり、人が変わったようになってしまったりと寂しい思いもしますが、介護をするほうもされるほうも人生の最後をよい思い出で終えられるような対応をしたいものです。

 

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