奇病により身長が縮んだ60歳の女性(出典:http://metro.co.uk)

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世の中には現代医学では解明できない奇病が存在する。インド北部のカーンプル市に暮らすシャンティ・デヴィさん(60)は、152.5cmあった身長が約25年の間におよそ61cmにまで縮んでしまい、寝たきりの生活を送っていると英紙『Metro』で報じられた。

シャンティさんは3人目の子供を出産後、徐々に体が弱くなり骨が硬くなっていったという。

25年近くも寝たきりの生活を強いられているシャンティさんは「もううんざりしています。自分では何をすることもできません。身体がとても痛みます。座ったり歩いたり、友人に会ったり草木に水やりをしていた頃に戻りたいです」とその苦悩を語る。

シャンティさんが自身の体調の異変に気付いた時、家族の誰もが彼女の身長が縮んでいることを信じなかった。シャンティさんの夫であるガンガチャラン・クシュワーハさん(Gangacharan Kushwaha、62)は「妻は、『自分の体に異変が起こっている。たった2か月の間に背が低くなってしまった』と私たちに訴えました。その時は、誰も妻の言うことを信じませんでした。しかし4か月経って、初めて妻の背が15cmも低くなっていることに気がついたのです」と明かす。

シャンティさんの容態はゆっくりと悪化していった。さらに運の悪いことに、隣家の屋根がシャンティさんの足に落ちた時から、シャンティさんは動けなくなってしまった。骨折後は足が変形して縮まり、現在の身長は約61cmと生後3か月の赤ちゃん並みだ。

「妻の骨はとても弱くなっています。あちこちに痛みを感じるために体に力が入らず、寝たきりとなっています」というガンガチャランさん。当初は複数の医師にシャンティさんを診てもらったものの誰も原因を突き止めることはできず、過去10年間「原因不明の病気」として医師の診察を受けていないという。

しかし地元の医師パンカジ・スリヴァスタヴァ氏(Pankaj Srivastava)は、シャンティさんの病気を骨変形などの骨脆弱性や成長障害をもたらす「骨形成不全症」の可能性が高いと話している。

出典:metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)