29日、韓国・ニュース1によると、ハングルは世宗大王が独創的に発明したものではなく、チベットで生まれ、モンゴル帝国の公式文字となった「パスパ文字」であるという主張が飛び出した。

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2016年9月29日、韓国・ニュース1によると、ハングルは世宗大王が独創的に発明したものではなく、チベットで生まれ、モンゴル帝国の公式文字となった「パスパ文字」であるという主張が飛び出した。また、「ハングルは漢字の音を韓国語で表記するために作られた」という主張もあり、従来の教科書の内容を覆すものとなっている。

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「ハングル」は、朝鮮王朝第4大王の世宗(セジョン)が民衆のために制定した文字と言われている。一方、「パスパ文字」は、モンゴル帝国の大元ウルスの国師であったチベット仏教の僧侶・パスパがクビライ・ハーンの命を受けて制定した文字で、自国の言語を漢字で記録することが困難なため、表音文字を別に作ったとされている。

韓国の代表的な書誌学者である高麗大学のチョン・グァン名誉教授(76)は30日、 嘉泉(カチョン)大学で開かれる「ユーラシア文明とアルタイ」国際学術大会において、同内容の論文を発表することになっている。チョン教授が発表する論文「アルタイ諸民族の文字制定と使用」によると、まず、ハングルとパスパ文字の文字数が同じであるという。ハングルは子音32文字と母音11文字の計43文字であり、これはパスパ文字の43字母と一致している。

また、チベットを統一したソンツェン・ガンポ王が古代インドで流行した音声・文法理論である毘伽羅論を応用して新たな表音文字を作り出した影響を受け、7、8世紀以降、中国の北方民族たちは新国家を建国し、それに伴い新たな文字を制定する伝統があったという。膠着的な文法構造を持ったアルタイ系統の言語を使用する民族にとって、漢字は自分たちの言語を表記するのに適していないからだ。このような伝統が朝鮮半島にも伝わり、朝鮮の建国とともにハングルの制定につながったというのが、チョン教授の主張だ。チョン教授は、「毘伽羅論は、仏教記録を通じて朝鮮にも伝わった」「麗末鮮初期の多くの学僧らが学んでいたため、これがハングル制定の基本的な枠組みになった」と明らかにした。

チョン教授は、朝鮮を開国した太祖・李成桂の家系とパスパ文字のつながりについても指摘している。彼の父親である李子春は元に帰属しており、一時期は千戸の官職も務めたとされている。このことから、李子春のひ孫である世宗が文字を制定するにあたり、パスパ文字の影響が大きかったことが推論できるとしている。

さらにチョン教授は、訓民正音がパスパ文字のように漢字音を自国語で表記するために制定された文字であると主張し、「初めは漢字音の表音のために記号を作ったが、パスパ文字のように韓国語と韓国の漢字音の表記にも使われ、急速に一般民衆の生活文字として広まった」と明らかにした。

これを受け、韓国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。以下はその一部。

「ハングルの語源がモンゴルのパスパ文字だったとは…考えたこともなかった」

「この世に100%独創的なものなんてない。みんな盗んでマネして肉付けして。だからハングルもそうだったんじゃない?」
「モンゴル文字を参照したのはみんな知ってること。それを開発して普及させて書くってことも創造の一環でしょ。世宗大王万歳!」

「面白い主張だね。確かに、世宗が訓民正音を作る時、世界各地から言語書籍を集めて学者たちと研究して作ったようだし、パスパ文字もその一つだったのだろう。でも、ハングル特有の独創性は誰も排除できない」
「ハングルの独創性は、イメージを発音器官の表象に連結させた体系的発想にある(※ハングルの子音は口や舌などの発音器官の形をかたどって作られたと言われている)」

「国文学者のくせに訓民正音の解例本も見てないの?原理と文字がどう創案されたか書かれてるよ?」
「訓民正音の序文に目的が、本文に文字ごとの詳細が説明されてるっていうのに、何が言いたいの?」

「高麗大学の名誉教授で76歳なら、日本の植民地時代の教育を受けたってことだね。よく分かりました」
「その主張は、韓国人が中国の少数民族だと言うのと同じようなもの。で、今そのパスパ文字は使われているの?そんなに立派な文字なら広く使われているんだろうね?」
「何も李成桂の家系のことまで言わなくても…日本の植民地時代を生き抜いた大人たちが日本語を自由に操るように、世宗の時代も知識人たちはモンゴル語を自由に操っていたのでは?」(翻訳・編集/松村)