「母になった女性」と「父になった男性」はココが違う

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執筆:Mocosuku編集部


女性は妊娠すると体内のホルモンバランスが変わります。また自分のお腹の中で赤ちゃんが成長していくことによって、心身ともに半ば自動的に母親になるのです。

これ対し、そうした変化のない父親は“間接的・抽象的にしか親になり得ない”と言われています。つまり、男女間には「親になる」ことへの温度差があるのです。

子育てに関する夫婦の行き違いを生じさせないためにも、この温度差をお互いに認識しておくことが大切です。もっと詳しく見ていきます。

母親と父親の温度差

女性は妊娠中に、「プロゲステロン」という黄体ホルモンの分泌が盛んになります。

プロゲステロンは子宮の状態を整えたり、流産を防ぐために重要なホルモンです。しかし一方では自律神経にも影響し、情緒不安定になる、記憶力や集中力が低下するといった状況が起こります。

さらに出産時に赤ちゃんが産道を通過する際には「プロラクチン」というホルモンが分泌され、赤ちゃんへの愛情が生まれると同時に、他の人間に対して無意識に攻撃的になるという傾向が見られます。このようなホルモンの影響により、女性は肉体的にも精神的にも母親になると言えます。

認識の差を無視すると…

一方、男性には妊娠の前後で肉体的な変化はないため、「親になる」ことは頭で理解するしかありません。

男性に父親としての自覚が芽生えるのは、子供に「パパ」と呼びかけられたり、自分に向かってよちよちと進んでくる子の姿を見てだったりと、子供がある程度大きくなってからが多いと言われています。

妊娠中に、否応なく母親になる準備が整っていく女性とは大きな隔たりがあります。これは男女の肉体的な差なので、こうした認識の差が出るのは当然と言えます。

しかし一方、もしくは両方がそれを「当たり前」と思ってしまうと、夫婦間に亀裂が入ることになりかねません。

男性は理解する姿勢を

男性が妊娠中〜出産後の女性の変化を理解せず、いつもの調子でかけた何気ない言葉が、産中・産後のストレスによるケンカや、産後2〜3年に夫婦仲が悪化する減少、いわゆる「産後クライシス」の原因になることがあります。

子供中心のライフサイクルに変わって自由に使える時間がなくなり、ストレスが溜まりやすくなっているところに、無神経な言動をかけられてはイライラが爆発するのも無理はありません。まして初産ともなれば、女性は初めてのことだらけで不安がいっぱいです。


外見的には元に戻ったように見えても、女性の内部ではまだまださまざまな変化が起こっているのです。

互いの温度差をうめる

そうはいっても、男性ばかりを責めるのも酷というもの。前述のとおり、男女間で温度差ができるのは生理的な差によるものが大きいので、理解しろと言っても実感が湧きにくいのは確かです。

大事なのは、こうした肉体的・精神的な変化に対する理解が「お互いに」不足しているという認識を持つことです。夫婦といっても元は他人なのですから、自分が思っていることをしっかりと言葉や態度で伝え合い、共通認識を作っておきましょう。


男性の育児参加を語る前に、まずは互いのことをしっかり知り、互いの温度差を縮めておく努力が必要なのです。

小手先のテクニックは、後からどうにでもなります。しかし、感情的なこじれは時間が経つほどに深刻化する場合もあるので、最初が肝心です。