「静物」として撮られた身体:ぼくらのカラダが訴えかけてくるもの

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写真の中央にポツンと座する謎の物体。新種の生物? あるいは、見たことない果物やお菓子? 実はこれ、人間の体の一部である。亀井友吉と波戸祐輔は身体をSTILL LIFE=静物として撮影することで、身体のイメージを塗り替えることに成功したのだ。

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2/10PHOTOGRAPHS BY YUKICHI KAMEI & YUSUKE NAMITO

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ここに10枚の写真がある。何が写されているかといえば、例えば表面が乾燥したタラコ(ギャラリー#1)、有機的なデザインのソファ(#4)、壺から取り出したばかりの梅干し(#5)、アマゾンの奥地で発見された原子生物(#7)…ではない。そのどれよりもぼくらにとっては見覚えのあるもの──ヒトの「身体」である。

亀井友吉と波戸祐輔による作品『STILL LIFE』は人体を静物(STILL LIFE)として撮影したものだ。カラフルな背景の前で「静物」として撮られた身体は、明らかに異様な存在として見る者の目に映る。異化とも変容ともつかぬこの奇妙な現象について、本作のアートディレクターである波戸は「主体から解放され、体がSTILL LIFE = 静物として独自の存在感を放ち始める」と語る。

写真そのものには特殊メイクもCG加工も使われていない。この作品に写る身体が異様で歪に見えるとすれば、つまりそれはヒトの身体が異様で歪だからにほかならない。言うなれば、これは静物画であると同時に、ぼくたち自身の肖像画でもある。この作品は、ぼくらのなかにある身体のイメージを打ち壊してしまうのだ。

現在、『STILL LIFE』をまとめて鑑賞できる写真展が開催されている(〜2016年10月6日)。


亀井友吉×波戸祐輔『STILL LIFE』

会場CLASKA 8F “The 8th Gallery”

会期:2016年10月1日(土)〜6日(木)12:00〜19:00

問い合わせ:still.life.info@gmail.com

※ 入場無料

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