こんばんは。

杉並の外れでbarをやっている阿部と申します。この連載では普段あまりウイスキーを召し上がらない貴女を、めくるめくウイスキーの世界へお誘いいたします。

前回ご報告いたしましたが、このコラムは今回で最終回となります。

今晩はいつかみなさんと再会できるようにとの願いも込めて、「離れていても会いたくなるウイスキー」を紹介しましょう。

常連のお客さんのひと言

もともと僕は、他の場所でbarを営んでいました。

お客様にもよくしていただき、順調に進んでいましたが、いろいろな事情でそこを閉めなければならなくなってしまいました。

なかなか次の開店場所が見つからず、やっと落ち着ついた杉並という場所は、以前と沿線も違う離れた土地。

さすがに当時のお客様はもういらっしゃらないだろうと半ば諦めていたのですが、そんな離れた場所でちょこちょこ遊びにいらっしゃる方がいました。

「顔を見にきたよ」

そう言って、店の扉から顔を覗かせる。

こうやってコラムを書かせていただけたのも、お店を続けてこられたから。お店を続けてこられたのは、お客様との縁に恵まれたから。

縁に恵まれ、今の自分があること、これからも縁を大切に進んでいきたいと今回の原稿を綴りながら改めて考えます。

白馬に乗った王子様のようなウイスキー

そんな当時からのお客様に「この店はロイヤルサルートを置かないの?」とよく聞かれます。当時の常連のお客様方に、絶対一度はおすすめしていた思い出のウイスキー。

「ロイヤルサルート21y」は、1953年に現英国女王のエリザベス二世の戴冠式を記念して作られたブレンデットスコッチウイスキーです。赤、青、緑の三色の陶器のボトルを身にまとい、21年以上熟成された原酒をブレンドして作られる豪華な逸品。ボトルの色は、王冠を彩るルビー、サファイア、エメラルドをイメージしているそうです。

味わいも豪華。ベリーや洋梨のような香りにナッツ系の香りが混ざりあい、花のような香りもかすかに。クリーミーでスムースな味わいで、甘味やスパイシーさも少々感じます。高貴で上品、華があり育ちのよさを感じる「白馬に乗った王子様」のようなウイスキーです。

お客様からのリクエストにお応えして、当店でもまた置くようにしようと思います。

次は、バーのカウンターで

最後に。

ご紹介できなかったウイスキーにも、素晴らしいものはまだまだたくさんあります。今回の連載で私がみなさんをご案内できたのは、ウイスキーという広大な世界のほんの入口。ぜひ、お近くのbarでもっと先まで冒険してみてください。

きっと、素敵なウイスキー・ライフが待っていますよ。

僕も今後は、店のカウンターでお待ちしております。いつかまたお会いできる日を楽しみにしています。ご愛読、ありがとうございました。

(阿部政孝)

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阿部さん経営のバー
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営業時間19時〜ラスト