中国大陸籍者がトップのICAO事務局、総会で台湾関連の発言を封殺か

写真拡大

(モントリオール 30日 中央社)カナダで開催中の国際民間航空機関(ICAO)の総会に出席している各国・地域の代表が、中国大陸籍の柳芳氏がトップを務める同機関の事務局から台湾に関する発言を禁止し、言及した場合にはマイクの電源を切ると警告を受けていたことが29日、分かった。南米パラグアイのラミレス駐カナダ大使が同国代表団のメンバーの話として明らかにした。

ラミレス氏によると、総会が開幕した27日以降、台湾に関する発言は一切行われていないという。28日には中華民国(台湾)と国交のある南太平洋・ソロモン諸島の代表が、今回招待されなかった台湾を次回総会に出席させるようICAO側に提言する予定だったが、発言の機会が回って来ず実現しなかった。

駐カナダ台北経済文化代表処(大使館に相当)の関係者によれば、2010年の総会では、事務局が各国・地域の発言内容を事前に確認し、台湾関連のものがあった場合には注意を行っているとの噂が流れたという。ただ、発言中にマイクのスイッチが切られることはなかったとしている。

台湾は、中国大陸との交流を拡大させた国民党の馬英九前政権時代に開催された前回総会(2013年)に、ゲストとして1971年の国連脱退以来初めて出席。だが、大陸と距離を置く民進党の蔡英文政権が誕生した今年は招待されず、台湾メディアも取材証の発行を拒否されている。「一つの中国」の原則を認めない蔡政権への大陸側の圧力とみられる。

(胡玉立/編集:杉野浩司)