未来の電車「Hyperloop」づくりに参加するスタートアップたち

写真拡大

イタリアのあるスタートアップが「Hyperloop」建造のために開かれるコンテストに参加することになった。Hyperloopは、チューブ内を最大時速1,000kmで走る、SpaceX創業者のイーロン・マスクが考案した高速電車だ。

未来の電車「Hyperloop」の浮上システムのためのイタリアの3つのプロトタイプが前途有望だ。カリフォルニアへと送られて、「Hyperloop Pod Competition」が予定している最終テストに参加するだろう。このコンペティションはこの高速鉄道の建造を加速べく開催されるもので、SpaceXの創業者、イーロン・マスクにより発表された。

「未来の電車「Hyperloop」づくりに参加するスタートアップたち」の写真・リンク付きの記事はこちら

「これは出発点であり、この数カ月に行った膨大な量の仕事をわたしたちは誇りに思います」と、浮上システムを実現したスタートアップ、Ales Tech社長兼共同創業者のルーカ・チェザレッティは、アンドレーア・パッロッタとともにイタリアの通信社『ANSA』に語っている。「わたしたちは実験室での最初のテストに満足しています。技術は機能していて、発展の余地もあります」

Ales Techはミラノに活動拠点を置くイタリアのスタートアップ企業だ。その活動は新しい浮上システムを考案することからはじまり、プロトタイプ製作にまで至る(彼らの“冒険”は、サンタンナ高等学院とピサ大学の学生たちのプロジェクトから生まれている)。

「Ales Tech’s Suspension System」(彼らによる命名だ)は、このスタートアップにとって最初の大きな挑戦だ。磁気浮上システムをベースにしたテクノロジーは、未来の乗客たちに最大限の快適さを提供することを目指して研究されている。というのも、最新の磁気浮上システムは、その摩擦が非常に小さくなっているとはいえ、まだあまりに大きな音と構造振動を起こすためだ。

Hyperloopの「時速1,000kmで走行する未来の電車」というアイデアそのものは、2013年8月に生まれた。当時、イーロン・マスクはプロジェクトの概要をオンラインで公開したが、結果的に、さまざまな企業やスタートアップがこの革命的な電車の建造に手を染めることになった。なかでも重要なパートナーがHyperloop Transportation Technologies(HTT、『WIRED』日本版VOL.23では同社CEOのダーク・アルボーンへのインタヴューを掲載)とHyperloop Technologiesの2社だ。

イーロン・マスクは、自身の宇宙開発企業であまりに多忙だ。ゆえに、彼はプロトタイプ建造を加速させるべく世界的なコンペを考えたわけだ。Space Xは全参加者それぞれのテクノロジー(30のプロトタイプに搭載されて競い合う)をテストする試験コースを建設している。テストは1月27日〜29日に、カリフォルニア州ホーソーンのSpaceXで行われることになっている。

RELATED

INFORMATION

『WIRED』日本版、最新号VOL.23は「GOOD COMPANY いい会社」 特集!

ちゃんと稼いで、ちゃんと社会の役に立つ「未来の会社」の姿を解き明かす「いい会社」特集。ビジネスデザイナー・濱口秀司をはじめ、Beats by Dr.Dreプレジデントや新井和宏(鎌倉投信)、椎野秀聰(ベスタクス創業者)らが、これからの会社のあるべきかたちを指し示す。世界で広まりつつある「B-Corp」のムーヴメントや、シャオミ総帥の語る「エコシステム」哲学、Android OSを生んだ男が目指す新たなビジネスを育むプラットフォームづくりを追う。そのほかにも、弁護士・水野祐が語る「21世紀の法律」特集をはじめ、川田十夢による新連載など、盛りだくさんでお届けする。