ママなら一度は言っている!? 子どもが納得しない“ちょっと変な叱り方”

写真拡大

街中で「ちょっと変な叱り方」をしているママに出くわすことがあります。

「怒鳴らないと言うことを聞かない子」になるのは何故? しつけを始めるタイミングとコツ

そこで、今日は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

言いがちだけど実は変です!

お母さんが子どものしつけをするときにかける言葉

例えば・・・

子どもがスーパーの鶏の胸肉コーナーでパックに指を突っ込んでいるとき「ほら、お店の人に怒られちゃうよ」 バスの中で騒いでいるとき「ほら、運転手さんに注意されちゃうよ」 「パパが怒っているから止めなさい」 小児科でソファーの背に乗っている子どもに「危ないから下りなさい」

なぜ、これらの言い方が変なのでしょうか?それぞれの言葉について、子どもの立場に立って考えてみましょう。

1. 怒られちゃうよ系

■「お店の人に怒られちゃうよ」

子どもは「怒られるから鶏肉パックを触ってはいけない」と思い、更に「お店の人に見つからなかったらいいんだ」と考えるかもしれません。

■「運転手さんに叱られるよ」

「怒られるからバスの中では静かにしなければならない」と子どもは思います。更に「運転手さんが優しい人だったら騒いでもいいんだ」と考えるかもしれません。

■「前に座っているおじさんが嫌な顔しているからシー!」

「前のおじさんが怖いから静かにしなくてはならない」と子どもは思います。

更に「優しいおじさんだったらいいんだ」と考えるかもしれません。車内に他の乗客がいなかったら騒いでいいと思うかもしれません。

■「ママ、怒るよ」

「ママが怒るからおとなしくしなければならない」と思います。ママがいなかったら騒いでもいいと思います。

このように、「怒られたくなかったらやめなさい!」といった方向から止めさせようとすると、子どもは、何で怒られるのかが分からず同じ事の繰り返しになってしまいます。

2. 危ないから止めなさい系

■「危ないからのっちゃダメ」
「危ないからそこには行かないで」

何でもこの理由を付けてしまうケースです。

普段、滑り台やジャングルジムに上っている子どもにとってソファーの背やテーブルはちっとも危なくなんかありません。「低いテーブルだったら上ってもいい」と考えるかもしれません。

正しい言い方は?

1. 怒られちゃうよ系

■「お店の人に怒られちゃうよ」の正しい言い方

「この鶏肉はまだお金を払っていないから○○ちゃんのものではないの。売り物は触らないで見ているだけにしようね」

こう言えば何故、それがダメな行為なのか理由を納得します。そうなると親が監視していなくても触ることを次第にしなくなります。

それから、家に帰ってから買ってきた商品を好きなだけ触らせてあげましょうね。

■「運転手さんに叱られるよ」「前のおじさんが嫌な顔しているからシー!」の正しい言い方

「バスの中は公園や家や自家用車ではないの。だから大声で歌を歌ったり、ウロウロしてはいけないのよ。電車の中で騒ぐんだったら、次の駅で降りて歩いて行こう。」

「電車内のルールが守れないんだったら今度から電車でお出かけすることは出来ないね」

■「ママ怒るよ」の正しい言い方

「それはやってはならないことです」

2. 危ないから止めなさい系

■「危ないからのっちゃダメ」「危ないからそこには行かないで」の正しい言い方

「テーブルはご飯を食べるところでご飯を乗せるところだから、足を乗せてはいけません」「病院は具合が悪い人が来るところ。ソファーの上に上って遊んではいけないよ。静かにしていよう」

理由がおかしいと、いつまでも伝わりません

「○○だから」とおかしな理由をつけているといずれ限界がやってきます。

指導力のない教師が授業中、私語が止まらない小学生に「みんなに迷惑がかかるからお口を閉じましょう」とか「先生の声が聞こえなくなっちゃうから静かにしてね」と言うと、「誰にも迷惑はかけていない」「先生がもっと大きな声で喋ればいいんだ」と言い返されていることがあります。

そんなときは・・・

「授業中は静かに先生の話を聞くのがルールです。何故ならばここにいる皆が将来のため学力をつける学習する場だからです。先生が話しているとき私語をすると聞き取ることが出来なくなります」と正しい理由を伝えればいいのです。

それから、いちいち理由付けしないことも時には必要です。

世の中には‟ならぬことはならぬもの”ってあると思います。理屈抜きで人生の先輩である親や先生が威厳をもって接する必要がありますね。

理由づけする場合は本当の理由をしっかりと伝えましょうね。そうすれば子どもは納得して行動に移せます。