すべて既定路線?

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豊洲新市場の8回目の水質検査で、初めて環境基準を上回るベンゼンやヒ素が検出された。けさ30日(2016年9月)の「モーニングショー」は、新市場の移転先が豊洲に決ったときの都議会の奇妙なやりとりに注目した。

石原知事・自民党が切り崩し

豊洲移転を決めたのは2001年の石原慎太郎知事だ。都議会は賛成が多数だったが、08年に高濃度のベンゼンが検出されて反対が強まった。09年7月の都議選で民主党は豊洲移転に「NO」を訴えて54議席を獲得、第1党となった。自民は38議席、公明23議席で移転賛成派61。移転反対は共産8などを合わせ65だった(定数127)。自民のドン内田茂氏は落選していた。

民主党は翌8月に政権交代を果たす。そして11年3月、豊洲の建物の設計予算案21億円が審議された。移転につながる重要案件だ。ところが、築地移転再整備特別委の委員長だった民主党の花輪智史都議が、突然、会派離脱届を出したまま姿をくらましてしまった。この時の都議会は定員127人に欠員が1人あった。議長を除くと125人。豊洲移転の賛否では、62対63で反対が多かったが、自民党議員2人にガードされて登場した花輪議員が賛成に回って逆転してしまった。

奇しくも東日本大震災の日で、日本中が騒然となって都議会のミステリーはどこかへ飛んでしまった。花輪氏はその後に自民党推薦で世田谷区長選に出馬するが落選する。石原知事も応援に駆けつけた。これはどういうことなのか。スタジオには柳ヶ瀬裕文(東京維新の会)、小山有彦(都議会民進党)の2人の都議がいたが、花輪議員のミステリーについては未だにわからないという。ただ、自民党の切り崩し工作は色々あったと話す。「モーニングショー」も花輪元議員に説明を聞こうとしたが、「築地の再整備案は無理と思った」「私がいると混乱させると思った」と要領を得ない。

都議会採決前から進められていた「地下空洞化設計」

この都議会の採決逆転の直後に、地下空間がある豊洲市場の基本設計が完成している。

長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「普通、設計にはどれくらいかかるものですか」

建築エコノミストの森山高至氏「頑張っても半年はかかるでしょうね」

長嶋「じゃあ、議会を通る前から発注していたということだよね」

吉永みち子(作家)「こうしたことは聞いてなかった」

長嶋「震災のニュースばかりだったから、テレビも出してないんでしょう」