人間と同じように、星にも生まれてから死ぬまでの生涯があります。その一生はサイズや環境によってさまざまですが、今回の画像はハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「惑星状星雲」が描き出す巨大な宇宙ドラマです。


 


そもそも惑星状星雲とは、超新星になることができなかった恒星が周囲にガスを撒き散らし、そのガスが恒星からの紫外線によって照らし出されている天体です。上の惑星状星雲「NGC 2440」でも、ガスの雲の中心をよく見ると中心に小さな白色矮星「HD62166」が存在していることがなんとか見て取れます。


 


実は我らが太陽も、いずれ膨張して赤色巨星となり、その後に収縮して白色矮星となる…というHD62166と同じ運命をたどるものと予想されています。ただし、そのような未来はあと50億年はこないことでしょう。また惑星状星雲という名前は、18〜19世紀の望遠鏡では星雲全体が恒星によるディスクのように見えたから、だそうです。


 


そして中心に存在するHD62166は知られている中でもっとも高温な白色矮星で、その表面温度は20万度にも達します。その理由として、星からの質量の放出が不定期かつバラバラな方向であったことが予測されています。


 


地球から4,000光年先の、とも座の方向にある惑星状星雲「NGC 2440」。上の画像は星雲の構成物質や密度、距離を考慮してコンピューターで色づけされたものですが、このようなさまざまな顔を持つ天体が宇宙に満ちていると思うと、なんとも幻想的ですね。


 


Image Credit: NASA
■Dying Sun-like Star Throws Off Gas Cloud in New Photo
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