いま、なぜラジカセの「新製品」が世に問われようとしているのか? 「未来のラジカセ」クラウドファンディング、スタート

写真拡大

カセットテープというメディアにじわじわと人気が集まるなか、日本の「家電蒐集家」らが「21世紀のラジカセ」を世に送り出そうと動き始めた。9/30より、新たなラジカセ製作のためのクラウドファンディングキャンペーンが立ち上がった。

SLIDE SHOW 「いま、なぜラジカセの「新製品」が世に問われようとしているのか? 「未来のラジカセ」クラウドファンディング、スタート」の写真・リンク付きの記事はこちら
14457393_10206279364256241_5347510322305664249_n

2/6PHOTOGRAPH BY HARUYA KIKUCHI & YUSUKE INADA

14457401_10206279364296242_6307875559729001071_n

3/6PHOTOGRAPH BY HARUYA KIKUCHI & YUSUKE INADA

14462898_10206279364096237_7901976832738191801_n

4/6PHOTOGRAPH BY HARUYA KIKUCHI & YUSUKE INADA

14502704_10206279364216240_5253389472618239236_n

5/6PHOTOGRAPH BY HARUYA KIKUCHI & YUSUKE INADA

14520381_10206279364056236_2595524211983758487_n

6/6PHOTOGRAPH BY HARUYA KIKUCHI & YUSUKE INADA

Prev Next

日本のクラウドファンディング「Makuake」で、まさに「未来を巻き戻す」ようなキャンペーンがスタートした。デジタルオーディオ、音楽ストリーミング配信が音楽産業を席巻しようとするこのご時世に、「カセットテープを再生する」ラジカセを新たにつくろうというキャンペーンだ。

「MY WAY」という名のラジカセを製作しようという本プロジェクトの総合プロデュース/監修を務める松崎順一は『WIRED』日本版の取材に対して、「オーディオをつくりたいわけではない」と答えている。「ぼくたちがやりたいのは、いい音で聴こう、という追求ではありません。オーディオの文脈から切り離し、ライフスタイルとしてのものづくりをしたいのです」

松崎は、「家電蒐集家」として知られる人物で、ヴィンテージ家電の整備/販売や、テレビドラマなどでの歴史考証でも活躍してきた。

「かつてどの家庭にもあったラジカセは、現在流通しているプロダクトの多くとは“質感の出し方”がまったく異なっていました。それは、当時は定規やドラフターを使いていねいに、情熱をもって設計されていたからで、それこそがものづくりの基本にあるべきだと思います。いまは、あまりにもあっさりとものづくりができてしまう」

松崎いわく、今回のラジカセ製作においては、例えば同じプラスティックでも異なる質感の違いや、本体を持ったときの質量も追求しようとしているという。

物理的な「再生」「停止」「早送り/巻き戻し」ボタンを押し込むときの感覚はいまとなっては懐かしいが、そこには確かに、ものを操作するという確かな実感がある。

「これは、人間と機械とをいかに近づけられるかという実験でもあります。スマートフォンでは指一本、1タップで操作できる時代だからこそ、取り組む価値があると思っています」

キャンペーン支援のコースはいくつか設定されているが、ラジカセを手に入れるには11,800円からのコース(限定100人)が展開されている。

RELATED