彗星探査機ロゼッタ最後のミッション、本日16時55分にESAがライブ中継。12年間の総仕上げは相棒フィラエの側へ

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欧州宇宙機関(ESA)が、彗星探査機ロゼッタ(Rosetta)の最後のミッションとなる67Pチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へのハードランディングをおこないます。それに先駆け、日本時間の今日16時55分から約10分間、ESAはロゼッタを通じての最後のライブ中継を実施します。

Rosettaは今から12年前に打ち上げられ、約10年かけてチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ到達、搭載していた彗星着陸機フィラエ(Philae)を投下し、さらにこれまで2年にわたって彗星を観測し続けてきました。ロゼッタが搭載していた彗星探査機フィラエの着陸ミッションは予定どおりとはいきませんでした。アンカーが作動しなかったフィラエは彗星表面でバウンドしてしまい、ESAはその行方を見失いました。ただ、なんとか地表にとどまることができたフィラエは居所不明ながらバッテリーが尽きるまでのあいだ、貴重な彗星表面のデータをロゼッタを通じて地球へと送り届けました。このミッションによってフィラエは史上はじめて彗星に着陸した探査機となりました。

ロゼッタはその後、フィラエの捜索を続けながら彗星の詳細な観測を実施。2015年10月には彗星から噴出したガスに大量の酸素分子が含まれているのを発見しました。これは初期の太陽系形成時の状態を知る上で重要な発見とも言われました。

また今月始め、9月6日にはESAもすでに捜索を諦めていたフィラエが、ロゼッタの撮影した写真に見切れているのを発見。近日点を通過し、太陽から遠ざかるばかりの彗星表面でフィラエが活動を再開することはもうないものの、久しぶりに見た相棒の姿にはESAや管制を担当したドイツ航空宇宙センター(DLR)、多くの人々が歓喜しました。

 

そしてロゼッタのミッションもあとわずかで終了します。

まず、日本時間の9月30日朝5時50分、ロゼッタは彗星への着陸(といっても彗星表面へのハードランディング、つまり衝突)に向けた最後の軌道変更操作を実施します。そして日本時間16時55分から17時5分までのわずか10分間、ESAはロゼッタを通じてのライブストリーミングをESAのサイト(1)、(2)、Facebookページ、NASAのUstreamなどで実施するとのこと。またこのタイミングで最終的な彗星への衝突予想時刻も、ESAのサイトや各種SNSアカウントなどで発表する見込みです。

記事執筆時点では、実際に彗星へ着陸するのは日本時間19時40分ごろとみられます。また、ロゼッタから地球までの信号到達時間の関係で、ミッション終了が確認されるのは着陸から40分後、20時20分前後になりそうです。

ロゼッタとフィラエが地球を後にした年に生まれた子は、いま小学6年生。もし宇宙に興味を持っているのなら、最後のストリーミングとともにESAが公開しているロゼッタとフィラエのアニメーション「Once upon a time...」シリーズを見せてあげると良いかもしれません。