イライラするとき、腹立つときこそ 「ムリして笑顔」

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執筆:Mocosuku編集部


イライラ感や怒りが人間関係に悪影響を与えることは常識として知られています。


しかし最近の研究では「怒ること」が、高血圧や心臓発作のリスクを高めることも報告されているそうです。

これは「怒ること」が自律神経の働きに影響して、血圧や心拍数の上昇、血管の収縮、血流の悪化などを招いてしまうため。さらにこうした自律神経の乱れがアドレナリンやコルチゾールといったホルモンを過剰に分泌することで、いわゆる「血液ドロドロ」の状態まで作りだしてしまうといわれているのです。

またこれらのホルモンの過剰分泌は不眠やうつにも関係しているのだとか。「怒ると血が真っ黒になる」などという表現がありますが、「怒り・イライラ」は実際に血液の質にまで影響しているんですね。

ところで、このように心身に悪影響を与えてしまう「怒り・イライラ」の感情は、いったいどうやってコントロールすればよいのでしょうか?

怒りを管理する「アンガーマネジメント」


むやみに「怒ること」は本人が健康を損ねるだけではなく、人間関係を悪化させることで職場環境などにも悪影響を及ぼします。

昨今、問題になることの多い「パワハラ」や「モラハラ」の根底にも、こうした「怒り」の感情が影響しているといわれているのです。そのため最近では怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」のプログラムを企業や学校が導入するケースも見られるようです。

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで始まった「怒りを管理する心理教育」のことですが、怒りの原因を探り、理解していくことで「怒り・イライラ」と上手につきあう方法を学習できるといわれています。

ここでは、アンガーマネジメントをヒントにした、手軽にできる「怒り・イライラ」への対処法をご紹介しましょう。

深い呼吸をする


怒りや緊張で感情が昂ぶっているときは呼吸が浅くなり、肩に力が入ってしまいがちです。そんなときは、両肩をいったん思い切り上にあげて、「フーッ」と息を吐きながら下におろしましょう。

つぎに丹田(お臍から指3本下にあるポイント)を意識しながら、「鼻から吸って、できるだけゆっくり口から吐く」腹式呼吸を繰り返して、自律神経の働きを整えていきます。このとき呼吸の数をかぞえながら、呼吸とともにふくらむお腹の動きに集中すると効果的です。

怒りを紙に書く


「自分はなぜイライラしているのか」ということを、すべて紙に書き出してみましょう。

この作業をすることで自分の中にある感情を客観的に見ることになり、冷静になることができるといわれています。このメモは人に見せるものではないので、包み隠さず自分の「怒り」の理由について書いていきましょう。

すべて書き終えたころには、怒りの感情はだいぶ落ち着いているはずです。また、「怒り」を書き出す際は、携帯電話やパソコンではなく、紙とペンを使用したほうが効果的とのことです。

とにかく笑う


腹が立ったときほど、おかしくなくても笑いましょう。

「笑い」が心身の健康によいということは医学的にも証明されつつあるそうです。「笑い」にはストレスを軽減する作用があり、本当におかしくなくても、ただ笑うことで心身にさまざまなよい影響を与えることができるといわれています。

また、声を出して笑うのが無理な場合は、笑顔をつくるだけでもOKとのこと。笑顔には、免疫力を高めたり、人の潜在能力を発揮させる驚くべき力があるといわれているのです。

「怒り」をコントロールする近道は、「笑うこと」なのかもしれませんね。