シーズーを飼う前に 〜覚えておきたい基礎知識〜

シーズーの歴史

中国の王宮で数百年に渡り飼育されていたペキニーズとラサ・アプソの交配により誕生したといわれています。
原産国はチベットで、チベットと中国の国交の際に献上物としてシーズーが贈られました。
シーズーの名前の由来は中国で最も尊ばれた神聖なる動物、「獅子」の呼び名を用いて「獅子狗(シーズークヮ)」と名付けられた為。

19世紀後半の女帝、西太后が宮廷内で1,000〜4,000等を飼育するほど愛されていました。
裕福な貴族たちのだけが飼える高貴な愛玩犬でしたが、20世紀はじめに宮廷、紫禁城の崩壊により多くのシーズーが惨殺されてしまいました。

その後、わずかに生き残っていたシーズーは、よりライオンに近い犬種をつくろうと交配、繁殖が繰り返され、1930年代はじめイギリスに輸入され、1958年にはアメリカにも広まるようになります。

日本でも着々と人気を集め、今では人気犬種上位の常連です。

特徴

体高:20〜27兮僚邸4〜6堝団А大きな瞳と短い鼻、全身を覆う体毛が大きな特徴。被毛:オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)のダブルコート。原産:元々チベット高原原産で寒冷地の犬を先祖にもつだけに、上毛がとても長く密集している。

性格

のんびり穏やか陽気で活発人懐こく、社交的利口で物覚えも早いプライドが高い、頑固

飼い主に深い愛情を示し攻撃性も低い為、初心者や年配の方や子供がいる家庭でも飼いやすい。匂いも少なく毛も抜けにくい為、掃除も楽なほうです。

シーズーを飼う前に準備するもの

ゲージ

わんちゃんが安心できるスペース確保の為に必要。中にベッドも入れて眠れる場所もつくるってあげましょう。

キャリー

わんちゃんとのお出掛けの際に必要。
災害など緊急時の際にも大勢の人がいる中で犬をつれているマナーとして必要なので、日頃からキャリーに慣れさせておくことが大事です。

首輪、リード

お散歩にかかせません。お散歩中に抜けてしまったり、きつくしすぎないように、事前に購入せず、わんちゃんが家に来てから実際につけてみてサイズを必ず確認すると良いでしょう。

トイレトレー

わんちゃんのうんちやおしっこの処理はもちろん、トイレのしつけに必要です。
いろんな場所でオシッコをされては大変なので、一定の場所にしてくれるようにする為に活用しましょう。

フード

愛犬の体質や体の成長に合ったフードを選ぶ事が大切です。まずはじめはぺットショップで食べていたものや、ブリーダーさんが与えていたフードを用意すると良いでしょう。

食器

シーズーの場合、プードルやダックスフンドのようにマズルが長くないので、深すぎないお皿が良いでしょう。

おやつ

コミュニケーション手段として、そしてしつけのご褒美に活用できるので、あるととても便利です。

歯磨き用品

犬は虫歯になりやすい動物です。歯周病にならないように毎日ケアしましょう。
また、子犬の頃から歯ブラシに慣れさせることで後々困りません。早めに歯磨きは覚えさせてあげて下さいね。

安全グッズ(ゲート、サークル、コードカバー)

わんちゃんの身を守る為に近付いてほしくない場所にはゲートやサークルを設けたり、コンセントなど危険な物が手に触れないようにカバーを付けるなどして配慮しなくてはいけません。

お手入れグッズ

シーズーは毛が絡みやすいので、ブラシを使って定期的にとかしてあげなければいけません。お家で全てのお手入れをする場合はシャンプーや爪切り、耳掃除の用品なども必要です。

シーズーのしつけ方

シーズーは無駄吠えも少なく、利口で物覚えも良い為、しつくは楽なほうといわれています。

しかし、シーズーはプライドが高く頑固な面もあるので、小さい頃から主従関係をしっかり示していかなくてはいけないと思います。

褒めてしつける!

例えばトイレのしつけでは、はじめにトイレトレーにわんちゃんのオシッコの匂いがついたシーツを敷いておき、オシッコのでやすいとき(朝起きた後、ご飯後、寝る前、くるくる回りだした時など)にトイレトレーのところまで連れていき、上手にトレーの上でオシッコできたら、大袈裟にほめてあげる。

はじめのうちは成功したらオヤツを少しあげても良いかもしれません。失敗してしまったとしても決して怒らず、できた時には大袈裟にほめる。

プライドが高く頑固なシーズーには褒めて育てたほうが達成感もあり、素直にきいてくれると思います。
失敗した場合は、オシッコの匂いのする所にまたオシッコをするので、完全に匂いは消しさらないといけないです。

その他の注意点

暑さに弱い犬種

比較的丈夫な犬種ですが、祖先犬の出身地の気候の関係で暑さには弱い方です(ラサ・アプソは高山気候、ペキニーズは亜寒帯冬季少雨気候)

お散歩の時間帯に気を配るなど、暑さ対策が必要。

目の保護をしっかりと

大きな眼球は傷つきやすい為、白内障の原因になりやすい。眼球を傷つけないように、目の周りの毛を短くしたり、家の中に危険なものを置かないように環境を整えることが必要。

被毛のケアが必要

抜けにくい毛ですが、ずっと伸び続けるし、毛も密集しているので、毛が絡みやすいです。
毛を伸ばしていくなら、頻繁にお手入れをしないといけませんが、かなり大変だと思います。定期的にトリミングサロンに通い、カットしてもらったほうが楽だし、耳掃除やつめきりなどその他のケアもしてくれるので健康的です。

シーズーの病気

シーズーの外耳炎

病気の概要

外耳から鼓膜の手前にある「外耳道」という場所に炎症が起きる病気です。特にシーズーは「外耳炎」にかかりやすいと言われています。垂れ耳である事、耳の中の外耳内に毛が密集している事が、病原菌を発生させやすい環境を作っているためです。

症状外耳道の炎症外耳道の痒み外耳道の痛み外耳道の異臭

上記の症状や、愛犬が耳や首をしきりに掻いているのを目撃した場合は、速やかに動物病気で治療をして下さい。
悪化すると外耳道に潰瘍が出来てしまう可能性があります。

病気の予防法・治療法

日頃から、耳を清潔にしておく事が予防に繋がります。もし、外耳炎が発症してしまった場合は動物病院に任せた治療となります。自己判断せずに獣医師に相談して治療して下さい。

シーズーの気管虚脱

概要

気管虚脱は、犬特有の病気です。もちろん、シーズーにも当てはまります。
気管は、呼吸しやすいよう筒状になっていて、周りを軟骨や筋肉がとり巻いています。
しかし気管虚脱になると、筒状の気管が押しつぶされたように変形し、正常な弾力がなくなるため、呼吸困難を引き起こしてしまいます。

気管虚脱の原因は明らかになっていませんが、シーズーのような小型犬に多いことから、遺伝的な要素があるとも考えられています。

症状

「グゥー、グゥー」、「ゲーッ」という音を発する咳が続く呼吸困難により、舌を出してよだれをたらす舌や歯茎が紫色になる(チアノーゼ)病気の予防法・治療法

シーズーに限らず、どの犬種でも肥満が原因となることが多いので、食事やおやつの量に気をつけましょう。また、喉の圧迫を避けるため、首輪をきつく締めすぎないようにしたり、ハーネスを使用することもお勧めします。これらは、シーズーの場合でも効果的な方法です。

もし、愛犬のシーズが気管虚脱の症状を見せるなら、なるべく興奮磨る事をを避けるようにしましょう。
また、急激な温度変化も、症状の引き金になるので、室温管理には細心の注意を払うことが大切です。

シーズーの熱中症

概要

シーズーは被毛豊かな犬種のため、暑さ調整が難しい犬でもあり、夏に特に注意が必要なのが、熱中症です。
犬全般に言えることですが、体温調整が苦手であり、そのため、長時間高温の場所にいると、体温の上昇や脱水症状が起します。また、最悪の場合ショック死することもあるので、夏場最も注意する必要がある病気です。

症状呼吸が速く、苦しそうにしている何度も嘔吐するぐったりして動かない病気の予防法・治療法室温は23℃〜28℃に保つ車内に放置しない密閉した暑い空間(クレートなど)に閉じ込めない

温度管理が何よりも大切です。夏場に高温になる時間帯には外に出さないほうがいいでしょう。

シーズーの緑内障

緑内障とは?

緑内障とは、目の中の圧力=「眼圧」が上がってしまう病気です。別名「高眼圧症」とも呼ばれます。
シーズーがかかりやすい病気の一つで、眼圧が上がってしまうことで、目に強い痛みが生じます。
また、網膜や視神経を圧迫してしまうため、治療が遅れてしまうと最終的には失明の可能性もある恐ろしい病気です。

緑内障の症状白目の充血涙が出る目を痛がる(眼圧が上昇することにより痛みを伴うため)頭を触られることを嫌がる瞳孔が開いたままになっている角膜が浮腫を起こすことにより眼が青灰色に濁る食欲不振眼球突出病気の予防法・治療法眼疾病予防に有効な食事を取る

ルテイン、ビタミンCが特に有効です。野菜や果物、特にブルーベリーがおすすめです。

普段から愛犬の行動を観察する

少しでも眼に違和感や異常が見られたら動物病院へ連れて行きましょう。

まとめ

ぺットショップに行って可愛いからすぐに連れて帰るのでは無く、事前に歴史や特徴を勉強したらより愛着が湧きますし、性格や注意点、しつけの仕方を知ることで、わんちゃんとより良い関係になっていけると思います。
私もこの記事を書いてシーズーの魅力をより実感してシーズーを飼いたくなってきたほどです。
くりくりおめめで、モフモフでとても愛らしいシーズー。飼い主さんとシーズーが日々楽しく仲良く暮らせると良いです。