7月の全面高も一服し、国・地域ごとにまちまちの展開となった8月の外国株相場。中国では経済減速が続いているが、景気テコ入れ期待から株式相場は上がっている。今月も外国株投資に役立つ情報を盛りだくさんでお届けします。

米国株は横ばい、景気テコ入れ期待で中国株が上がる

8月の外国株相場は、米国株がほぼ横ばいで推移する一方、中国株は本土市場、香港市場ともに上伸、他の新興国はおおむねジリ高で終えるというまちまちの展開となった。

6月の「ブレグジット」(英国の欧州連合離脱)による世界株安から反発した勢いは一服し、方向感の定まらない相場となった。

8月のNYダウ平均の騰落率は前月末比0・2%安。1万8000ドルの大台は保ったものの、上値の重い展開だった。5日に発表された米国雇用統計が予想を上回るといった好材料が出る半面、度重なる原油安の動きで株式相場が押し戻され、一進一退の状況に。

また、FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長が8月 26 日に行なった毎年恒例の米国ジャクソンホールにおける講演で、「追加利上げの根拠がこの数カ月間で強まっている」と述べ、利上げへの警戒感が強まったことも株式相場に悪影響した。

対照的に、中国本土の主要インデックスである上海総合指数の8月の騰落率は前月末比3・6%高。8月8日には心理的節目である3000ポイント台を回復した。

8月 12 日に発表された中国の今年1〜7月の固定資産投資や不動産投資、7月の鉱工業生産、小売売上高などの指標はいずれも伸びが鈍化し、中国経済の低迷が依然続いていることが明らかになったが、これらの悪材料によって、むしろ中国政府が景気テコ入れ策を拡大するのではないかとの期待感が高まった。

ブレグジットへの懸念で6月に大きく下げた香港株のハンセン指数も、8月は前月比5・0%上伸した。

東南アジアでは、インドネシアの今年4〜6月期の実質GDP(国内総生産)が前年同期比5・18%増と予想を上回り、ジャカルタ総合指数が月間で3・3%上昇した。