小山薫堂氏

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 活版印刷の発明から600年足らず。印刷は知識を庶民に開放した偉大な発明の一つだが、大量印刷の現代では、紙の原料を供給する木材(森林)の保護や使用する化学薬品の適正処理など環境への配慮が不可欠な産業となっている。

 環境配慮産業への転換に取り組む業界団体「日本印刷産業連合会」では、業界の環境保全の努力を広く世間に伝えるため、PR大使を創設。人気キャラクターくまモンの生みの親、放送作家・脚本家の小山薫堂さんを初代のグリーンプリンティングPR大使として任命した。

 日本印刷産業連合会は一定の環境基準を満たした印刷工場・製品などにお墨付きの「GPマーク」を付与する「グリーンプリンティング認定制度」の取り組みを推進。環境保全への取り組みを業界全体で強化している。小山さんは「GPマーク」の認知度向上や環境に配慮している印刷業界の、新しいイメージの発信役を担うことになる。

 小山さんは約400年前に日本で活版印刷が産声を上げた熊本県天草出身。天草には、キリスト教の宣教師らによって早くから印刷技術が伝わっていた。「日本の活版印刷技術は戦国末期に僕のふるさと天草で飛躍的発展を遂げた。今回の就任にはとてもご縁を感じている」と話す。

 小山さんは10月24日に東京・ホテルニューオータニで開かれるPR大使就任式に出席し、特別講演を行う予定。

 くまモンを生み出した鬼才、小山さんがいったいどんな仕掛けで印刷業界のイメージを塗り替えていくのか楽しみだ。もしかしたら、環境に優しい印刷工場とくまモンのコラボも実現するかも?