それまで自分とは縁もゆかりもない見知らぬ土地でも、住んでいればだんだんと居心地が良くなり、やがて離れられなくなる。そんな「住めば都」的な感覚を、わずか1カ月の日本滞在で強烈に抱いた中国人がいる。(イメージ写真提供:123RF)

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 それまで自分とは縁もゆかりもない見知らぬ土地でも、住んでいればだんだんと居心地が良くなり、やがて離れられなくなる。そんな「住めば都」的な感覚を、わずか1カ月の日本滞在で強烈に抱いた中国人がいる。

 中国メディア・南方網は28日「日本に親戚を訪ねたら、帰りたくなくなった」とする文章を掲載した。文章は、8年前に日本に嫁いだおばの家に初めて訪問し、1カ月滞在したという中国人のエピソードを紹介している。

 まず、日本の第1印象は「きれい」だったという。文章は、街がきれいで街灯に広告ビラが見られない、男性も女性も身なりがしっかりしているとの感想を抱いたことを紹介。他にもいろいろと感じるところがあり、「われわれ(中国人)は、1980年に生きているようだという気持ちを深く覚えた」、「うまく言えないが、帰国後には本当に『旧社会』に戻ってきたような感じだった」としている。なお「旧社会」とは建国・経済発展する前の中国社会を主に指す。

 そして、特に気に入ったのが日本の住宅街や家屋建築の雰囲気だったとのことだ。小さな路地にはとても閑静な空気が漂っており、清潔な街並みとともに数多く並ぶ庭付き住宅が持つ風情が感じられたとし、「狭いながらもチリ一つなく、木造にしろコンクリートにしろ家の前には美しい草花が植えられている」と紹介。その美しい景色は「まるで別荘だ」と評した。また、自由に衣服が干せるベランダの存在にも「温かみを感じた」という。

 普段何気なく過ごし、特に面白みも感じないような景色が、異なる文化や生活習慣を持つ外国人にとっては「感動ものの景色」になることは、しばしばある。また、異国や異郷の地から戻って来た時に、それまでは当たり前すぎて見えなかった地元の良さを新たに認識することも良くあることだ。日本の住宅地に感動を覚えて名残惜しくも帰国したこの中国人も、元の生活の中に「これまで見えなかった地元の良さ」を感じただろうか。それとも、なおさら日本での生活への憧れや思いを募らせているだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)