新撰組とその刀たちが再会するとき ミュージカル『刀剣乱舞』が2作目で描く刀剣男士の心理描写

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ミュージカル『刀剣乱舞』 〜幕末天狼傳〜が、9月24日にAiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都渋谷区)で初日を迎えました。2016年5〜6月に上演された阿津賀志山異聞公演に続く2作目となった今作のテーマは幕末。新撰組にゆかりのある加州清光や大和守安定といった刀剣を中心に、彼らのかつての主との物語を描いていきます。刀剣男士の心の揺れ動きを、前作以上に繊細に描き出した今作。演出家が「フランス映画のような作りになっている」と表現するその内容とは。

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ミュージカル『刀剣乱舞』は、パソコン・スマートフォン向けゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を題材とした、ネルケプランニングが制作するミュージカル作品。2015年10〜11月のトライアル公演を経て、本公演に当たる阿津賀志山異聞公演を2016年5〜6月に上演。1部は舞台本編、2部はペンライトを持って観客が応援できるライブという斬新な構成が話題を呼び、人気を広げていきました。

今作は、熱狂のうちに幕を下ろした阿津賀志山異聞公演に続く2作目の本公演。前作からは加州清光のみ続投し、初登場となる大和守安定、和泉守兼定、堀川国広、蜂須賀虎徹、長曽祢虎徹の5振りを加え、新たな部隊として“刀の時代”が終わる幕末の世へと出陣します。

加州清光と大和守安定は沖田総司の刀。和泉守兼定と堀川国広は土方歳三の持ち刀として知られています。長曽祢虎徹と蜂須賀虎徹はともに江戸時代の刀工・虎徹によって打たれた刀剣で、いわば“兄弟”のような関係。しかし近藤 勇の愛刀として戦場で活躍した長曽祢虎徹は贋作(がんさく)で、名家の家宝として飾られていたとされる蜂須賀虎徹は真作。対局にいるこの2振りの複雑な関係性も、物語に大きな影響を与えていきます。

刀剣男士たちの使命は、歴史修正主義者によって過去に送られた時間遡行軍がもくろむ歴史の改ざんを防ぐこと。しかし、今回の敵の狙いは新撰組。戦いの場でかつての主を目撃することになる刀剣男士は、悲しい結末を知っているからこそ、歴史を守る立場にいながら「ここで主を救うことができれば」と心が揺らぎはじめます。

ゲネプロ前の囲み取材で「すごく泣ける作品になっています」と語るのは、前作に引き続き演出を担当した茅野イサムさん。短い動乱の時代を駆け抜けた新撰組の持ち刀たちが、再びかつての主たちのそばに行くことで、苦しい思いをする物語だと話します。

また、弁慶と義経の物語を軸に展開した前作を「アメリカの大作映画」とすると、今作は刀剣男士の心の部分に迫る「フランス映画のよう」と表現した茅野さん。前作とはまったく異なる作りのため、今作から見る観客にとっても楽しめる内容だと説明しました。

見た目も立ち位置も他の刀剣男士とは一線を画する蜂須賀虎徹役の高橋健介さんは、「新撰組の(持ち刀である)5人と異質な私。それがどう化学変化を起こしていくのか、楽しみにしてください」とコメント。6振りの中で唯一新撰組と関連せず、贋作である兄弟刀の長曽祢虎徹を疎んじている蜂須賀虎徹が、かつての主たちと再会した彼らを見てどのように心を動かしていくのかも見どころの一つです。

加州清光を演じる佐藤流司さんは「刀剣乱舞の面白さは、連れていく刀剣男士によってストーリーが変わるところ」と語り、前作とは違った雰囲気を楽しめると約束しました。

今作でも本編の後に用意されているライブは健在。6振りのコンビネーションが生み出すダンスナンバーやしっとりとしたデュエットなど、幅広い構成で“この時代ならではの戦い”を繰り広げていきます。

前作でも話題となったライブでしか見られないきらびやかな衣装も注目したいポイント。メディアの撮影はNG、物販ページでもライブ衣装をまとった写真だけは非公開という“プレミア感”は劇場でしか味わえません。前作とのつながりを感じさせられるMCでは、阿津賀志山異聞公演に出演していた刀剣男士のファンにとっても盛り上がること間違いなしです。

千秋楽に当たる11月27日(日)午後6時公演は、全国の映画館でライブビューイングを実施。ここでしか見られないヒストリー映像や開演前のコメント映像も上映されます。チケットの一般販売は11月19日(土)午前10時から。先行販売のスケジュールや上映劇場などは公演ページをどうぞ。

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囲み取材の最後には、ネルケプランニングの代表取締役会長・松田 誠さんから、同作の中国公演が決定したと発表されました。海外での公演はシリーズ初。2017年に中国・上海の虹橋芸術中心で上演されます。日本でも当日引換券の販売を予定しているとのこと。詳細は後日発表されます。

(左から)長曽祢虎徹役・伊万里 有さん、和泉守兼定役・有澤樟太郎さん、加州清光役・佐藤流司さん、大和守安定役・鳥越裕貴さん、堀川国広役・小越勇輝さん、蜂須賀虎徹役・高橋健介さん

ミュージカル『刀剣乱舞』 〜幕末天狼傳〜

(C)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

<公演概要>
  • 東京公演:AiiA 2.5 Theater Tokyo
    • 9月24日(土)〜10月10日(月・祝)
  • 福岡公演:キャナルシティ劇場
    • 10月15日(土)〜10月16日(日)
  • 大阪公演:サンケイホールブリーゼ
    • 10月21日(金)〜10月30日(日)
  • 東京凱旋公演:AiiA 2.5 Theater Tokyo
    • 11月17日(木)〜11月27日(日)
<キャスト>

加州清光役:佐藤流司
大和守安定役:鳥越裕貴
和泉守兼定役:有澤樟太郎
堀川国広役:小越勇輝
蜂須賀虎徹役:高橋健介
長曽祢虎徹役:伊万里 有

近藤 勇役:郷本直也
土方歳三役:高木トモユキ
沖田総司役:栩原楽人
ほか

<スタッフ>

原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMMゲームズ/Nitroplus)
演出:茅野イサム
脚本:御笠ノ忠次
振付:TETSUHARU
主催:ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会(ネルケプランニング/ニトロプラス/DMM.com/ユークリッド・エージェンシー)
Twitter:@musical_touken