学校教育は学問の知識を子どもたちに教えることだけが目的ではなく、子どもたちに社会性を学ばせ、健全な心を育まむという非常に重要な意義もある。社会性と健全な心を持たずに育てば、子どもたちが学問を通じて得た知識が社会に還元されることもないだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 学校教育は学問の知識を子どもたちに教えることだけが目的ではなく、子どもたちに社会性を学ばせ、健全な心を育まむという非常に重要な意義もある。社会性と健全な心を持たずに育てば、子どもたちが学問を通じて得た知識が社会に還元されることもないだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の小学生たちが自分たちで給食を調理室から教室まで運び、食べ終わった後の食器や鍋も自分たちで洗い場まで運ぶ様子を写した6点の写真を掲載し、日本の小学生たちの自立ぶりを称賛したうえで「中国人の保護者と子どもたちは恥ずかしさのあまりに顔中汗だらけになってしまう」と伝えた。

 記事が写真で紹介しているのは、日本の公立小学校であればどこでも見られる風景だ。当番の子どもたちが自ら配膳室に給食を取りに行き、子どもたちが自ら給食を配膳し、後片付けも行うというものだ。日本人ならば特に珍しいことではなく、実際に多くの日本人が小学生のころに経験したことがあるだろう。

 日本人にとっては珍しくもない「小学校における生徒たちの配膳」に対し、中国のネットユーザーからは数多くのコメントが寄せられている。例えば「これこそが教育というものだ」、「中国人13億人すべてが日本人の民度を有していれば、世界のどの国も中国に逆らわない」、「とても小さいのに日本はなぜ強大か、この写真から理解できる」、「中国の子どもと親は真剣に反省すべきだ。中国の子どもは日本の子どもにはるかに劣る」といった意見だ。

 中国人ネットユーザーたちのコメントから伝わるのは、日本では子どもたちが当たり前に行っている給食の配膳や片づけは、中国人にとっては非常に大きな驚きということだ。中国では子どもの登下校を親や祖父母が送り迎えすることが一般的であり、さらに勉強道具を子どもに持たせない保護者が多い。まさに過保護であり、可愛がること以外にまともな教育ができない中国人は少なくないのだ。事実、中国では子どもを叱れない保護者も多く、日本の小学生が受けている教育に多くの中国ネットユーザーが衝撃を受けたのはこうした背景も関係している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)