月イチで血まみれ

写真拡大

「昨日生理が来ちゃって、疲れていて。良い泳ぎができなかった」。リオデジャネイロ五輪競泳で女子4×100メートルメドレーリレーで4位に終わった中国代表の傅園慧(フ・エンケイ)選手は、インタビューに対してこう答えました。その対応には、「スポーツ界のタブーを破った」とメディアやインターネット上で称賛の声が集まっています。

国立スポーツ科学センターが2016年5月にウエブサイトで公開した「月経対策ハンドブック」によると、2012年ロンドン五輪出場アスリート132人のうち、36.7%の29人が「月経による体調不良」で、また27.8%の22人が「月経痛」で、「競技に影響が及んだ」と答えています。

「競技に影響を及ぼした女性特有の問題」では約6割が生理にまつわるものだったのです。

会話が噛み合わないが自分では気づかない

生理のせいで自分の力を発揮できないのはアスリートだけではありません。生理前や生理中の仕事で、普段はしないミスを連発したり、うっかり大事なことを忘れてしまったりしたことはありませんか? 働く女性の生理中の失敗談、集めてみました。

ネットを見てみると、出るわ出るわ。世の中は生理中の失敗であふれています。特に生理前から生理中にかけ、頭がボーッとする、忘れっぽい、支離滅裂になる、集中力が低下するなどの症状に悩まされている女性が多いようです。

「生理中あほになります」とQ&Aでトピを立てた28歳女性。「ここ3年くらい、生理になるやいなや思考能力が著しく低下します。平たくいうとアホになります。勉強をしても頭に入らない、普段なら分かる問題が分からない、などなど、脳みそが動かなくなります。耐え難い眠気も襲ってきます」と相談します。

それに対する回答は「私なんか頭悪くなる上に空気も読めなくなる」、「仕事などで、他人との会話が噛み合わなくなる。言葉と行動がちぐはぐになるけど、自分では気付かない」など。

肝心の解決策はについては、「嵐が去るのを待つしかない」、「気合いと根性で乗り切る」とただただじっと耐えている人が多いようです。

「アホになる」原因は、月経前の黄体機にホルモンのバランスが崩れ、セロトニン分泌が低下することにあると言われています。セロトニン不足になると、脳から送られる伝達物質がうまく行き来できなくなるからです。

でも、中にはそんな悠長なことを言っていられないケースも。「アホになる」くらいならかわいいもので、もっと重大な事態にまで発展してしまうこともあるのです。

他社に間違えてFAXしてしまった

以下は、実際にあった生理が原因の仕事トラブルです。

・忙しすぎて薬を飲む時間が作れなくて、意識を飛ばして倒れてしまった。
・仕事柄、企業の機密書類を扱っているのですが、他社に間違えてFAXしてえらい騒ぎになった。 いまもってなぜ送ってしまったのか謎...。
・イライラして怒りっぽくなったり、他人のミスに揚げ足をとったりしていたら社内での人間関係がボロボロに。
・ささいなことで後輩を感情的に怒ってしまった。

結構深刻ですよね。

周りの人に不快な気持ちをさせたり、ビジネスに支障を出したりしないためには、その期間中はいつもの6割くらいの仕事量で、かつ慎重に仕事を進めるのがいいでしょう。

アホなりにアホを認めた結果

先に出てきた"アホになる"女性に対する回答の1つに、「頭の中で『次これ』『確認』、『次あれ』『確認』、と繰り返す。アホなりに、アホを認めて1個1個確認します」というものがありました。たとえ自覚症状がなくても、「普通ではない」のが生理中。これくらいのメンタリティーで過ごしたほうがミスを防止できそうです。

また、傅園慧選手のように、職場で「今、生理です」宣言をしてしまうのも1つの手かも知れません。

感情がコントロールできずに対人トラブルが絶えない、心身ともにボロボロになり毎月生きるのが辛い......など、社会生活にまで影響が出てしまうような場合は、早めにクリニックで相談してみてくださいね。